今日、NHKシリーズ「エネルギーの奔流」?欲望の代償 破局は避けられるか を見た。
人類は、豊かな生活を求め、エネルギーも増大する一方だ。
番組では価格の安い石炭による発電で膨大なCO2を大気中に廃棄し、気候変動や海面上昇を引き起こしていること。原発による使用済み核燃料の廃棄・処分がなかなかすすまないこと。再生可能エネルギーも高コストになり、ドイツでは企業が石炭火発や原発の隣国に移転していることなど、困難な現状を紹介する。
インタビューにでてくる学者は、イノベーションに期待する。そして温暖化対策としては、米国のCCS(二酸化炭素貯留)・発電、核廃棄物では、日本の核転換(中性子照射で半減期が短い放射性廃棄物への転換)を紹介して終わる。
間に合うのかどうかわからないが、頼みの綱はそんなところだろう。しかし技術開発が人類の欲望に追いつくのだろうか?。そしてその技術は、なんの問題も生まないのだろうか? はなはだギモン。
「成長の限界」が指摘する破局は、一気に、というより、今年より来年、来年より再来年と、数十年〜100年以上のスパンで訪れるだろう。
「懐かしの未来」こそ向かうべき方向と思う。生態系にも地球システムにも、あまり負荷をかけなかった、物質的に貧しかった時代、以外と幸福な社会だった。と思う。
欲が原動力で発達してきた人類だとしても、欲から解放され、地球システムと生態系への感謝を感じ、そのため自らに抑制的な事に、幸福を感じる懐かしいような未来。