日曜のNHK番組で安倍首相は「与党だけで2/3は大変難しい」「自民、公明以外にも、おおさか維新もそうだが改憲に前向きな党もある」などと、改憲への強い決意を述べた。
これは本気だ。
首相自ら、参院選の争点を憲法改正だと言ったに等しい。
そのために自公+補完野党に2/3の議席を与えてくれと。
この事態を主権者国民は、キチンと受け止めているだろうか?
もっとも、すぐに「九条改憲」とはならず、「緊急事態」の条項など、やりやすい「お試し改憲」から始めるだろうが。
おおさか維新の松井代表も、「憲法改正案を作り、参院選で堂々と示して戦いたい」と、安倍首相に同調する。
「毎日」の記事では、「観測気球」との見方や、一人区で進む野党統一を、「憲法改正」論で分断するとの見方も示している。維新の党も、民主党の一部にも「憲法改正」賛成派がいるからだ。
国民の意識は、「憲法改正」までは行っていないと思う。発議しても、国民投票で過半数を得るには、ハードルは低くない。
だが安倍首相、「自分の手で改憲」と、自信と焦りを募らせていることはまちがいないようだ。ダブル選を視野に入れた憲法改正争点、これは国民投票まで射程に入れた、中期の世論操作のはじまりと思う。
問われるのは、主権者だ。
まず解釈を変え、それを現実に実行し、さらに進めるために、明文を変える、さらに、と。
戦前も、こんな感じだったのか。