「資本主義の次に来る世界」のつづきです。
アメリカは一人当たりのGDPが1970年代の2倍になっているそうです。
相当に豊かな国なのだけど、40年前に比べて、
貧困率は高くなり、実質賃金は低くなった。
経済成長の利益は富裕層に流れ、上位1%の年収は3倍以上になった。
世界の人口の60%を占める貧困層は、世界の富のわずか5%しか手にしていない。
1980年以降の40年間で、世界経済の成長がもたらした新たな収入の46%以上が最も豊かな%%に流れている。世界の上位1%の富裕層だけで、年間19兆ドルの収入を得ており、世界のGDPの1/4近くとなり169ヵ国の合計より多い。
1%の最富裕層が所有する資産の価値は、158兆ドルにものぼり、世界の総資産のほぼ半分に相当する。
著者は強調する。「成長」とは、少数者に利益をもたらすイデオロギー攻撃だと。
その通りと思う。
この事実は、なかなかニュースにならず、多くの人たちの認識になっていない。
代わりに、あくせくと働き続けさせられている。これを「成長」信仰、「成長」洗脳と言わずしてなんといえばいいのか。
そして地球環境の破壊も同時に起こしている。