久しぶりに「地球温暖化を逆転させる100の方法-ドローダウン」の続きです。
知り合いが薦めてくれた本ですが買ってよかったです。税込み3000円で迷いましたが。
今回は「食」について、紹介します。
すべての生物は食べることが生命の出発点、生命活動の大半を食べることに注いでいます。
文化的といいながら人間もまた、然りでしょう。温室効果ガスの排出に関連していえば、強力な排出減です。
家畜のゲップによるメタン排出は多くの人が知っていると思いますが、窒素肥料も強力な温室効果ガスとなる亜酸化窒素につながり温暖化を促進します。亜酸化窒素の温暖化係数はCO2の298倍とかで残存期間も長い。
熱帯雨林を切り開き、牧畜をしたり、家畜の飼料を栽培し、地球の裏側まで石油を燃やしながら運んできて、加工し、人々の食にいたる。
家畜由来の温室効果ガスの排出は全体の20%近くを占めるとの推計もあり、肉食を含む食・農業全体の問題点を洗い出し、その対策を人類全体のものにする必要があります。
その点で誰でもすぐに始められる温暖化対策は、食生活を植物性食品を中心としたものに変えることです。
最近、ひろがっている植物性たんぱく質による肉製品なども大きな変化として歓迎されます。
しかも肉食中心のためにメタボになったり、健康を害する人も多くなっています。自分や家族の健康にも地球の環境にも優しい食生活に変える必要があります。
「ドローダウン」の算定によれば、世界中(主に先進国)が植物性食品中心に変えれば、CO2換算で66.11ギガトンの削減(森林伐採などの効果含む)になります。