レジリエンスの時代のつづです。
著者のジェレミー・リフキンは、人間とは何かについて新しい視差をする。
陸上、海洋含め植物のバイオマスの純一次生産量。
産業革命が始まるころ地球上には7億の人間がいた。
2000年には、60億をこえる人間が暮らしていて、全世界の純一次生産量の24%を人間が利用。
現在、人口は80億だが、2050年には、97億人に達し、その利用は44%を超える予測だ。
他の種は、全体で56%で生きなければならなくなる。そんなことで、生態系、母なる地球はもつのか?
陸上でバイオマスをつくる植物は、土壌が必要だ。土壌は、岩石の粒だけでなく、生物の死骸、それを分解する無数の微生物が宿る生態系がある。
いま、灌漑や肥料や殺虫剤の投入で、土壌が荒れ表土が失われている。
インドでは毎年、60億トンもの表土が失われている。
国連の発表では、すでに世界の1/3の表土が喪失し、今も5秒ごとにサッカー場程度の土が流出し、2050年には世界の90%以上の土壌が劣化してしまうという。
効率を求めた農業の工業化「緑の革命」は、一時的な成功に終わり、負荷を外部にため込んだだけで、そのつけを払う時がきている。
植物に依存する私たち。土に依存する植物。土は、作ったのか? 人は理解する必要がある。
https://www.kaku-ichi.co.jp/media/crop/earth-building/soil-deterioration