サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

データでわかる地球のすがた② 大豆と食肉

 大豆の用途は、豆腐やもやし、食用油など人が食べる合計は13%らしい。
  残りは何に?
 大豆油の搾りかすも含め、家畜の飼料用が66%とのこと。他にバイオディーゼル燃料7%、種子3%。
 大半は家畜の飼料用ということだ。
で、その飼料用のほとんどを支えている大豆生産大国がブラジルとアメリカ。
 大豆の生産拡大はすごい伸び率だ。(1961年~2017年までの増加量)
    ブラジル  アメリ
生産量 442倍    6倍
面 積 141倍    3倍
収 量   3倍    2倍

 新興国も「豊かさ」を求め、穀物中心の食生活から肉、乳製品を多くする食生活に変わりつつある。
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 今、アマゾンの熱帯雨林を切り開いて、日本など先進国の国民が食べる食肉用の家畜飼料として大豆が生産されている。
 ブラジルが出す温室効果ガスのこの部分は、日本など先進国の国民に責任があるといえる。
 しかも、下図のように、食肉1㎏生産に必要な大豆の量は牛肉が20㎏と他の肉と比べ圧倒的に多い。CO2排出も、牛肉1㎏生産には27㎏の排出を伴い極めて多い。
 先進国の国民は、牛肉食が熱帯雨林の伐採や地球環境や温暖化に、重大な負荷を与えていることを知るべきだろう。しかも肉食に過多は健康にも悪く、医療費も押し上げている。(グラフは同書より)
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