高市総理、台湾有事で集団的自衛権による武力行使の国会答弁。
総理の認識はどうあれ、とりあえず隠しておくべきだった本音を答弁してしまった。
これは極めて重大問題なのだが、日中の対決的な応酬がニュースで流れているからか?にしても、
この問題に対する主権者国民の危険な認識が世論調査に示されている。
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共同通信の調査を表にしたけど、高市総理よりも、こちら、国民の認識が恐ろしい。
物価高にあえぐ国民だが、トランプの軍事費増の要求にこたえ、国民生活の予算が圧迫されても構わないと思っている、ことになる。
ANNでは、日本も巻き込まれる恐れがあると思うか聞いたところ、「ある」と答えた人が77%で、「ない」が14%。日本が集団的自衛権に基づいて武力行使に踏み切ることについては、「必要だ」が33%、「必要ない」が48%だった。共同より、若干より良い認識。
この答弁がどんな事態になる可能性があるのか? まともに理解しているとは思えない。
はっきり言って、これじゃー、戦争を繰り返すなぁ、と思う。
そうなった場合の日米共同演習もしているし、継戦能力を高めるため弾薬庫を増設し、ミサイル等弾薬を大量に備蓄している。3年、5年でも戦うつもりか?
台湾有事において、日本は中国から攻撃されていないけど、米国艦船が攻撃されたので、日本は地対艦ミサイルを発射し、中国艦船を攻撃し、戦闘を開始します、という事だ。日本の最高責任者、自衛隊の最高司令官の高市氏が国会で正式に答弁した。
写真は健軍自衛隊に配備予定の、12式地対艦ミサイル能力向上型の試射だが、このように九州・熊本から、中国の艦船に向けて先制攻撃としてミサイルが発射される。
中国は、日本を攻撃していないのに、日本からミサイルで先制攻撃されたことになり、国際法上の自衛権を発動して当然、発射地点、発射司令部の健軍自衛隊(司令部地下化)、弾薬庫などをミサイル攻撃する。
高市総理の答弁を是とするなら、日本国民は、中国からのミサイル攻撃を受け入れることになる。ウクライナ戦争はロシアの先制攻撃・侵略戦争だが、今回のケースは日本の先制攻撃だ。被害を受ける大人は責任上、致し方ないかもしれないが、選挙権もない子どもたちの犠牲はどうなる?
中国の戦力は、ミサイル、戦闘機、艦船、ドローンの数など、日本よりも圧倒的だ。また核兵器ももっている。そんな中国に先制攻撃を、仕掛けてどうするのか?
米国のため? 米国が守ってくれる? そのために拡大抑止として、核兵器の持ち込みを急いでいる‥‥。
米国民は、中国からワシントン、ニューヨークへの核攻撃を受ける覚悟で日本を守る?
常識で考えればわかる。
「存立危機事態」の規定も怪しい。世界最強・最大の第7艦隊などを擁する米軍が他国の攻撃を受けて、反撃できず弱体化して?、日本が「存立の危機」になる? そんな事は、ありえないでしょう。
でも少しは米国も心配なので、日本の地対艦ミサイル、イージズ艦、F2戦闘機ほか、自衛隊が全面に前面に出るよう、求めていることは十分、ありでしょう。第一、米空母は、中国のミサイルが怖くて、初戦ではハワイ以南に引き下げる計画だ。
その分、特に南西諸島から自衛隊が中国を攻撃してもらえば、こんなに都合の良いことはない。
その場合の戦場は、アメリカでなく日本で、自ら「捨て石」になろうとするようなもの。
旧陸軍第32軍の指揮官で沖縄戦を指揮した人は、「矢弾尽き 天地染めて 散るとても 魂還り 魂還りつつ 皇国護らん」「秋待たで 枯れ行く島の 青草は 皇国の春に 甦らなむ」と詠んだ。
さて沖縄はどうなった? 負けたとたんに手のひら返し、敵国の軍事基地にしてしまい、旧軍を甦らせ、敵国だった米国の指揮統制の下、また同じことを繰り返そうとする。
何より戦争を起こさない事。
9条「専守防衛の」現状を変更し、相手国にミサイルを向けないこと、互いに軍縮と外交に務めること。これ以外にない。