「世界滅亡マシン」(岩波:ダニエル・エルズバーク著)のつづきです。
被爆国日本の国是である「非核三原則」と危機にさらされている。
高市自維政権が「拡大抑止」なる言葉を持ち出して、日本への核兵器の持ち込みを進めようとしているからだ。
米国は、艦船への核搭載は、必要ならいつでもやるだろう。問題は、先日岩国に持ち込まれたタイフォン発射機にトマホークに核を搭載し、日本の地上配備がねらわれる可能性だ。
過去から密約があって、核兵器が持ち込まれていたが、今回は国民の一定の支持を取りつけようと、公然化を図ってきている。
著者のエルズバーグは、米太平洋軍の調査で日本を訪れている。
太平洋軍の総合緊急作戦計画(全面核戦争計画)では、全面戦争が起きた場合に核兵器が供給される日本の基地複数あったとしている。
米側は日本の「非核三原則」を十分理解していたし、この合意の破棄が戦略的に最も重要な米軍基地を失う事もわかっていた。
それほど、核兵器に対する国民のアレルギーは強く、ベトナム戦争もあり、日米安保に対する不信感も強かった。
この合意には一つの例外があり、日本の一部の高官も知っているとエルズバーグは聞いていた。
当時、日本に入港する米艦船のほとんどに核兵器が搭載されていたし、入港する前に、どこかに核を下すことはなかった。
「持ち込ませず」とは、国民には核兵器は陸上、艦船、航空機ほか一切持ち込ませないと説明していたが、艦船にも陸上にも持ち込ませていた。
ラロック海軍准将の証言でも明らかになった。一連の事は共産党などの国会でも繰り返し明らかになった。 理屈として、核の持ち込みは事前協議の対象だが、米側から通告も事前協議もないので持ち込みはない、米国を信頼していると言いつづけた。
自民党政権は、国民にウソをつき、だましたが自民党政府は、一時的な批判を受け流し、国民は慣らされていった。
ソ連は当然のことながら、米軍に核兵器が搭載、持ち込まれていることは知っていたので、それらの基地・都市は優先的な核攻撃目標だった。(写真・岩国基地:ウィキより)
トランプは、レアアース問題があり、中国に強い態度は出していない。
ところが日本は今、米国よりも台湾問題にかかわろうとしている。核を持つ中国を相手に、高市首相は、集団的自衛権の行使もありうると国会で公然とのべた。
もしもの事があれば、中国は核の脅しを使うかもしれない。
その時に、日本にも核があるよ、とでも高市政権は言いたげだ。そのために核の持ち込みを日本の方が米国に求めているようにみえる。
さて、敗戦80年、被爆80年、福島原発事故も経験し、各地で原発が稼働し、柏崎刈羽の原発さえ動かそうとする日本。主権者・国民、健忘症にかかってはならない。