サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

世界滅亡マシン④ 核魚雷潜水艦

「世界滅亡マシン」(岩波:ダニエル・エルズバーク著)のつづきです。
本のタイトルが「世界絶望マシン」とあり、ちょっと表現が過剰じゃないか?と思う人もいるでしょう。
 さて?どうでしょうか?

 米軍側に発見されたソ連潜水艦3隻のうち2隻は、攻撃を受けていると考え、2人の艦長は広島原爆規模の核魚雷発射の準備態勢を命令した。

 実は、これらの危機の2日前、10月28日にフルシチョフは、キューバからのミサイル撤去を表明、アメリカはキューバ海上封鎖を解き、侵攻しないと約束し、核戦争の危機は回避されたはずだった。

 ニコライ・シュムコフ艦長指揮下のソ連潜水艦B-130は、米駆逐艦の追跡から逃げ回っていたが10月30日、発見され急速潜航した。しかしエンジン故障によりゆっくりとしか潜航できず、駆逐艦はすぐ上を通りすぎた。
 駆逐艦が落とした警告用爆雷(手りゅう弾)が直接船体にあたって爆発、震度舵輪に損傷を与え、一つの船室から浸水の報告があった。
 シュムコフ艦長は、特殊兵器(核)も含め、4本の魚雷発射管への注水を命じた。
 特殊兵器安全担当士官がすぐに連絡してきて「艦長、海軍参謀本部の特殊兵器部長から明確な指示がなければ、魚雷の安全装置の解除はできません」と言った。
 艦長は「だったらなんでお前の大事な電話で本部に電話して訊かないんだ?深度100mでは使えないてのか」
「いいか、言われた通りにやればいいんだ。許可はこっちでやる」と命令した。

 4隻は、フォックストロット級潜水艦で北極圏用だった。カリブ海の暖水域に来たことはなく、主船室は60℃の過酷な状態だった。
 しかも深度を上げてシュノーケルで空気も取り入れることが出来ず二酸化炭素濃度が上昇、倒れる乗組員も出始めていた。