サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

日米軍事一体化の真実②

  布施祐仁著(講談新)の「従属の代償」の続きです。
 トランプ大統領が、ゼレンスキー大統領の頭ごなしに、ロシアのプーチン大統領と交渉、ウクライナ戦争の停戦へと進もうとしている。ウクライナに不利でロシア・プーチンに有利な形で。
 トランプが得たいのはデールの勝利なので、国連憲章国際法はどうでもいいし、長期的、恒久的平和は眼中にない。ウクライナにあれこれ高い要求を突き付けながら早い合意を目指している。
 プーチンが首都キーウの奪取を狙って始めた戦争目的は、ウクライナの併合か、傀儡政権の樹立なので最終的に、そんな形にで収まればよくて、戦況も押してしるし、焦る必要はない。
 ウクライナ戦争のさまざなニュース解説として、東アジアにおいて日本は、中国に対抗する軍事力強化が結論となっている。
 
 こういった解説の中では、アセアン諸国の動きはほとんど報じられない。また、台湾の人たち思いや世論も紹介されない。中国については「侵略してくる」といった脅威論ばかり。
 脅威論はおいておいて、中国についてはもっと正確につかむ事が必要だろう。
 習近平が2015年に発表した「中国製造2025」から10年たった。
 日本の経済的・技術的落ち込みをしり目に、中国は製造業で目標を達成したといっていいだろう。
www.nikkei.com

 生成AIをめぐっては、中国企業がエヌビディアの最先端でない半導体を使ったディープシークが大きな話題になっている。
 自動車でもBYDの進出はスゴく、EVでテスラを抜きつつある。さらにプラグイン・ハイブリッドの販売が急伸していて、エンジンも優秀なことだ。自動運転技術も米国に並んだといえる。
 日本は、特に日産が落ち込みが激しい。日産のホンダとの合併交渉は頓挫、台湾のホンハイが買収する動きが出ている。
 他にもリチウム電池太陽光パネル、船舶ほか世界のトップを走っている。
 軍事技術で見れば、最近、第6世代の戦闘機を飛ばし、開発が進んでいる。
 日本はどうか?
 ホンダのビジネスジェットだけは成功している。
 しかし、三菱の旅客機開発は、大失敗に終わった。
 いま戦闘機をイギリスなどと、共同開発をしょうとしているが中国にはとてもかなわない。

 そんな状況下で、日本は南西諸島にミサイルを配備し、中国との戦争準備を進めている。
 弱小国にに成り下がった日本にから、ミサイルを向けられた中国は、どう対処しようとするだろうか?
 耐え難い反撃を食らうと怖くなり、手を引きだろうか?
 それとも、80年前の恨みも思い出しながら、倍返しで対抗しようとするだろうか?
 疲弊する日本。軍拡競争を中国に仕掛けるつもりだろうか?
 主権者日本国民は、よくよく知ることが必要だ。
 はて? 中国は日本を攻め、日本と戦争をしたがっているのか?