中国「軍事強国」への夢のつづきです。
10章に富国強兵の鍵となる軍民融合というのがある。
国家競争力、社会的生産力、軍隊戦闘力の「三位一体」を進めようとするものだ。
著者の劉氏は、これが進んでいたのが米国で、それが弱かったのでソ連は敗北したと解説。
その要因はソ連が計画経済で市場経済でなかったため、経済成長が成長しなかったと。
米国は軍用と民用の核心的技術の共通部分は80%に対し、中国は30%程度で遅れていて、これを改善しようというのが習近平氏。
さらに人材育成の面でも、優秀な人材が軍隊に入れるように、著名な大学から卒業生が多く入隊してきているという。
これらも含め、中国は米国の後追い、真似をしている。
中国は市場経済を通じた社会主義へではなく、市場経済を通じた資本主義へのあと戻りをし、米国と張り合う強大な国家建設をすすめようとしている。
しかしそれで、中国国民と世界の人々が自由で幸福になれるのだろうか?
経済大国で軍事大国で戦争と武力行使ばかり続けている米国。多くの国民は本当に幸福なのだろうか?
中国も米国を手本とし、同じ道をたどるのではないか?
そして日本も中国と同じように、米国の真似をし、学術会議に介入し、兵器の輸出国になろうとし、技術に関連する秘密保護法を作ろうとしている。
軍民融合ではなく、軍民転換こそ必要ではないか。
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(写真ウィキ:1959年に国連に寄贈されたソ連の「剣を鋤に打ちかえる像」)