米韓演習中止についての「読売(6/15)」と「朝日(6/14)」の記事。どっちがどっちでしょうか?
「トランプ発言 不用意」 長引けば抑止力低下
「演習中止か 日韓困惑」 米「見返り先行」否定に躍起
似たような見出しかもしれません。
上が「朝日」下が「読売」です。
記事の内容は似たようなもので、外交・安全保障問題では「朝」「読」さほど違いはない。 消費税増税論と一緒(軽減税率共闘)だな。
「朝日」は6/17日「社説」でも、似たような論調なので、思うところを述べてみたい。
一言で言えば、米国、北朝鮮、日本政府と同様に、核抑止力論の立場ということだ。
それは米国の核は認め、北朝鮮の核は認めないという立場と同じだ。
日本側から、北朝鮮に米国の核が向かうのは良いということだ。通常兵器による圧倒的攻撃もよし、と。
弱小国の北朝鮮が一方的に自滅覚悟で、強国に先制攻撃をするはずがない。
そんな例は、真珠湾を奇襲攻撃した日本ぐらいだ。そんな愚かな事は、同じ軍事独裁政権だからと、一緒にしないでくれと、北朝鮮からいわれるだろう。
「朝日」記事は、米韓演習の内容も紹介している。
例えば、いわゆる断首作戦、金正恩委員長ら幹部の殺害演習も行われている。
空母や戦略爆撃機による攻撃、上陸作戦や特殊部隊による作戦まであり、北朝鮮の目の前で行われている。
同じような演習を北朝鮮が韓国の目の前で毎年やっていたら?
同じような演習が、ワシントン沖で、東京湾沖でやられたら、米国、日本はどんな対応をするだろうか?
断首作戦の演習、大統領や首相の暗殺訓練が目の前でやられたら、どうだろうか。
つまり自国は、絶対的に正しく、相手国は、何をするかわからない悪の国との決めつけているだけだ。
国家間の問題だと、およそ日常生活の公平原則は、忘れてしまっている。体制メディア。
北朝鮮は独裁政権だから…。
確かに自由のない独裁政権は良くない。民主主義もない。
だが自由と民主主義の国の米国が、なぜ、大戦戦後も繰り返し、他国の地で、他国民を殺しつづけるのか? なぜそれがベトナム戦争、イラク戦争、アフガンと繰り返しても処罰を受けないのか?
強国だからだ。国民は、国内の自由と民主主義に満足し、他国には民主的扱いどころか武力攻撃の繰り返しを了とする。
トランプ大統領の言い分は、この件に関しては、素直に耳を傾けた方がいい。
「我々は軍事演習を長い期間やってきているが、とてつもなく高額だ。我々の支払っている金額は信じられないレベルだ」。
実にまっとうな事だ。いわば「産軍複合体」の見直しに通じる発言だ。確かに世界中に軍事基地を置き日常的に訓練をし、いつでもあらゆる武力攻撃ができる体制を敷いている。自国防衛に関係なく、他国に軍を前方展開している国は米国だけだ。
最強軍事国家の指導者が言っている事だ。中国、ロシア、日本、北朝鮮も見習い実行した方がいい。米国民を先頭に世界の人々は、それぞれの政府に、そうせまるべきだ。