サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

米朝会談 考

 米朝会談が終わって共同声明が発表された。

 「朝日」「読売」「毎日」の社説を読んで見た。
 それぞれの社説を入れ替えても、あまり大差ないと思った。めずらしいことだ。
 初めて米朝会談が行われたことを一応評価し、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の確約が不十分とし、トランプ大統領の対話中は米韓軍事演習をやらない発言に、懸念を示し、それを北朝鮮側の成果を見る。
 主要メディアの基本的な立場が、強国の立場、強国の「抑止力」論の立場に立っているからだろう。日本政府がその立場にたち、メディアにも深く影響を及ぼしているから。
 米国絶対教−その強国が柔い対応をする事に、極度の不安を覚えるのだろう。
 「読売」社説に「核保有国に至った国に核を放棄させるのは極めて困難な目標である」とあった。
 一番最初に核を持ち、最初、2回目を爆発させた。その後も圧倒的な実践配備をしている国は、どの国か? 核爆弾を実際に使った国は米国以外にない。
 そして「読売」は「その目標達成に向けて米国は粘り強い交渉を続けなければならない」と宣う。
 強者の側に立ち、心理的にも、強者依存、その無自覚も甚だしい。
 米国の圧倒的な核は良い核で新開発含め了とし、北朝鮮のできたばかりの核が悪い核で、即時廃棄すべしとなる。この愚かしさを説明してみろと言いたい。
 写真はF35.青森県三沢基地に配備されている。
 なにかあれば、北朝鮮に飛んで行って爆撃するステルス戦闘機だ。日本から攻撃する。核搭載も可能。
 核は、日本にも、韓国にも、北朝鮮にも、米国にも、落とすべきではない大量殺りく兵器だ。どの国も全廃すべきだ。日本は、核の恐ろしさを知る被爆国なのに、核兵器禁止条約を批准しないおかしな国、そんな指摘はどの新聞みてもない。
 「国交正常化」よく出てくる言葉だ。まやかしだ。若い人は何のことがわからない。
 「戦後処理」…。どれも出発点、原因は日本だ。
 日本が行った侵略戦争と朝鮮の植民地支配の戦争賠償の事だ。
 侵略戦争・植民地支配の責任問題があいまいにさせられてきた事がその要因だ。戦勝国・米国が日本支配のためにとった枠組みが長くつづきすぎた。
 北朝鮮と韓国は、この冷戦構造から抜け出そうと必死だ。戦争は嫌だから。トランプさえ、動機はともかく、一歩踏み出した。
 不動産屋だから、軍事屋に予算を取られすぎていると思っている。としたら健全な事だ。