日本会議の研究−菅野完著を読んでいる。
明治憲法の復活を実質的にめざす彼らは、とりあえず2年以内に「緊急事態条項」「家族保護条項」などを盛り込む憲法「改正」へ―安倍政権の下、今がチャンスとばかりつき進んでいる。
筆者によれば、巨大組織に思えた日本会議は、ほんの一握りの人々が有象無象の集まりを束ねている小さな集団に過ぎないという。
しかし、70年代初頭の右派学生運動(成長の家)を出発点に、「元号法制化」「教科書」問題など、署名や地方議会決議のような「草の根」保守の運動として勢力を伸ばしてきた民主的、市民運動的なあり方に注目する。

- 作者: 菅野完
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/04/30
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (53件) を見る
国民投票を睨んで憲法「改正」1000万人署名運動に取り組む彼らの実態が国民の中によく知られていない。
この本では、日本会議の憲法「改正」に向けてのこれからの運動については、あまり解明がなかった。その辺が知りたいので、次は「日本会議の正体」-青木理著も読んでみたい。