サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

憲法記念日−公布70年

 今日は、日本憲法から、日本国憲法に変えてから70年の記念日です。
 どこが変わったのか?
 なぜ変わったのか? が大事です。
 簡単に言うと、「大帝国」がなくなったという事です。皇帝が支配する国でなくなった。
最大のポイントは戦争をした事です。
 憲法特集の各紙をコピーしたものに、忙しくて読んだのは読売「社説」だけ。
 なので「読売」社説を批評しておきます。
 まったくこの新聞は、自民党新報の「読売」版ですね。
 導入は、自民「広報紙」らしく、「憲法は一度も改正されていない」「70年間も放置してきたのは、不作為」だと指摘して国会の尻を叩き、安倍政権の応援をする。国民を誘導する。
 本来は、法律を作るべき現実があるしかし憲法の裏付けがないので法律を作れないだから憲法を変えて法律をつくる…これが順序です。
 70年も変わっていないのは、日本社会によくなじんだ憲法の証拠です。
 天皇を元首にしたい。軍隊を持って海外で武力の行使ができるようにしたい。国民に日の丸を仰がせ君が代を強制したい。愛国心を押しつけたい。
 現在の憲法では、こんな法律は憲法違反なのでつくれない。自民改憲草案のような憲法を変えないと、大日本帝国憲法に戻らないとこんな法律は作れない。
 次に「社説は」、アンケート調査の結果を示して、改憲を説く。
 一面トップに、憲法アンケ―トに国会議員の結果をもってきて、憲法改正「必要73%」の大見出しです。
  なぜ?憲法制定権者の主権者国民に聞かないのか? 狙いはよくわかります。憲法「改正」への懸念が強まっているからです。
 更に、「立憲主義は維持される」といい、恥を知らない。
 ほとんどの憲法学者憲法違反といっていて、長年、自民党憲法違反と繰り返してきた「集団的自衛権」の行使、これが合憲だと言っている最近の自民党の言い分どおりに「読売」もこれを合憲とし、それで「立憲主義に沿ったもの」こじつけている。
 最後に、狙いは9条なのに、例のごとく「環境権」ときた。原発を推進し、福島原発の事故の解明も解決もできていないのに、温室効果ガス削減の「パリ協定」の批准も遅れ、水俣病など公害への対応も責任逃れをしてきて、環境問題に一番背を向けている自民党が何をいいだすのか? 憲法に「環境権」を書く前に、必要な法律を率先して作ればいいだけの話だ。「環境権」は単なる呼び水だ。
 「緊急事態条項」⇒ナチスに学んだらと言った大臣がいたけど。恐ろしいはなし。
 災害などの緊急事態に対する法律が不十分なら、今すぐつくって備えないと手遅れになる。
 福島原発事故で、放射能のスピーディ−の情報は、住民には知らせず被害を広げ、米国には知らせる国家権力、緊急時に、どこを見ているのやら。
 ただし「緊急事態」の中で、戦争の参加するときの国民を「危機管理」する事や、いざとなったら「戒厳令」を敷く、これは、憲法を「改正」しないとできない。
 これらは「読売」に、というよりも、主権者である「読売」の読者さんに良く考えていただきたい事です。