サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

私たちの切実―立正佼成会

 立正佼成会さんの事は、失礼ながらほとんど知りませんで、保守系宗教団体ぐらいの認識でした。

 昨日の生長の家につづき、立正佼成会さんのHPを見てみると、ここにも安倍政権への危惧が表明されています。
 長く自民党政権の応援をしていた団体ですが、なぜ変化がおとずれたのでしょうか。生長の家の声明で紹介されていた『日本会議の研究』(菅野完・扶桑社刊)を買って読み始めたところです。
 どうやら「右」と言われる人たちや、「保守」と言われる人たちの中にも、日本と世界の行く末、人々の事を素直な目で見ている人も少なくないのでしょう。リベラルとか左派とかいわれる私たちも、自らをふりかえりながら、前に進むことが大切と思えてきました。
 だって、自分たちが支持し応援してきた政党がダメと思ったら、キチンを方向を変えて支持しないと表明する。これは勇気がいることです。
 創価学会のみなさんはどうなんでしょうか?やがて宗教抑圧にもつながりかねない改憲草案を持つ安倍自民党が緊急事態条項や9条に手をつけようというのに。前置きが長くなりました。

 立正佼成会の声明を引用して紹介いたします。


 「私たちの切実」  立正佼成会
「戦争に負けた時には焼け野原であった国が、わずかなうちに世界の中で一番経済的に安定した国になった。治安も日本ほどいいところはない。どなたのお陰かといえば、残念ながら宗教者ではなく政治家のお陰なんです」
「我々はいまあまりに幸せすぎて、政治なんて関係ないと、宗教家は朝から線香立てて、ろうそくつけて拝んでいればいいというが、そんなことはない。憲法の根底は主権在民。我々が権利を持っているんです。我々が立派な政治家を選ばなければ、いい政治になどならんので」
一九八〇(昭和五十五)年の創立記念日の式典で、庭野開祖はこう述べています。私たちはこの言葉の重大さにようやく気づくことができました。
 これから、私たちは参議院議員選挙を迎えます。この選挙は、これまでとは違います。私たちが、日本という国のあり方を決定する、歴史的選択となるのです。
 私たち日本人は、先の大戦で「剣をとって起(た)つ者は剣によって滅びる」という人類普遍の真理を学びました。犠牲となられた多くの人々は、その尊いいのちと引き換えに、私たち、「国民主権」 「基本的人権の尊重」「平和主義」という精神に立つ日本国憲法を遺してくださいました。戦後の歴代政権はその精神を尊重し、日本を平和と繁栄に導いてきたのです。ところがいま、その根幹が崩れようとしています。
 昨年の「安全保障関連法」の強行採決によって、憲法を守るべき時の政権が恣意的に解釈を変更できる、という既成事実が生まれました。「あの日」、私たちは気がつかないうちに大切なものを失ってしまいました。それは信頼に基づく民主主義です。
 例えば、すでにメディアは以前のように多様な意見を紹介することに困難を感じているようです。「国境なき記者団」によるランキングで、六年前に十一位であった日本の報道の自由度は、現在七十二位に転落してしまいました。
こうした事態を招いてしまった原因は、残念ながら私たち自身にもあります。生活の安定に心を奪われ、政治や社会が変化していることに気づくことができなかったのです。
 今、私たちは危機感をもっています。この選挙において、私たち一人ひとりが行う選択(投票)は、子どもが、孫が、そして今を生きる私たち自身が、どんな国に生きるのかを決定づけます。取り返しがつかない、まさに「切実」な日となります。いま一度、「信頼」できる政治を取り戻すために、私たちは主権者として、仏教徒として、この選挙に真摯に臨んで参ります。
 日本では古来、「和を以って貴しと為す」の精神を基に、大和(だいわ)の国を築いてきました。これからの日本の国のあり方が、 私たち一人ひとりの選択によって決まるのです。
                     平成二十八年六月二十一日

 安保法制関連法の声明
  宗教法人「生長の家」の教団方針に賛意を表します-立正佼成会