サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

人新世の資本論①-斎藤幸平

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 週刊プレnewsの記事を読み、さっそく斉藤幸平の「人新世の資本論」を注文しました。
f:id:adayasu:20200916124950j:plain:w200:right 記事を読んだ限り、以前からの「私の思いにピッタリ、待ってました」という感じです。
 SDGsを「大衆のアヘン」とまでは考えませんが、「成長資本主義」「自然と労働の略奪資本主義」では、何も変わらず矛盾が進化していくばかりと思います。それにSDGsは「持続可能な『開発』」なので、どちらかといえば持続可能へ開発からの撤退が現状にふさわしい。それに斉藤さんが言うように、広告もあり「やっている感」だけが広がっているのも好きになれない。
 私の考えの基本は、①「ガイヤ理論」で地球・生態系でとらえ、②人間活動の「成長の限界」を深く認識し、③地球への負荷を減らしていく、小さくて豊かな社会です。
 やはり多くの人は認識していないと思いますが、たった一つの生物種である人類があまりにも増えすぎて、地球の表面をはがし、地中をほじくり返し、大気や海洋の組成を変え、還元できない化学物質をまき散らす。人間が自然を支配できるというおごり…。
 どんな社会なら地球環境の負荷を減らしていく持続可能な社会になるのか? 売るための商品生産、買わせるための欲望喚起、こんな社会のあり方は変えないと…。