瀬木呂志元裁判官・明大教授の告発本です。
私の頭には少しむずかしく、今のところあまり面白くはありません。
けどでも、まだ読み途中ですが、引用しながら少し紹介をしてみます。
著者の瀬木氏は、最高裁で勤務したエリート裁判官の内部告発なので、アマゾンの書評でも賛否両論コメント多い。
瀬木氏によれば、今の裁判官は、事務処理に追われ、早く、そつなく、「事件」を「処理」しさえすればいいという風潮らしい。
全体としての秩序維持、社会防衛のほうが大切で、「ささやかな正義」も「大きな正義」も、不十分にしか実現されていないと言う。(大きな正義とは行政や権力や大企業など強者から国民を守り自由の実現に努めること等)
- 作者: 瀬木比呂志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/19
- メディア: 新書
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「実は、俺の家の押入れにはブルーパージ関係の資料が山とあるんだ。〜どうやって処分しようかなあ?」
すると、俺も、俺もだ、とほかの2人の最高裁判事からも声があがった」
最高裁判所の裁判官と調査官の昼食の席上の自慢話らしい。
「ブルーパージ」…何?それ?と私思いました。
「レッドパージ」と言えば、「赤狩り」。
米国ではチャップリンが追放されたように、実態は共産主義者から自由主義者まで、当局に抵抗するものは弾圧を受けた。(共産主義者にも自由主義者にも保守主義者にもいろいろあり、真実と民主主主義と平和に近づこうと努力する人こそ偉いのだと思う)
「ブルーパージ」とは、青年法律家協会裁判官、左翼系裁判官に対する、人事などの不利益扱いを用いて脱会工作のことらしい。
なるほど、原発裁判にしろ、冤罪裁判にしろ、住民や市民の側に立たない、権力サイドの判決が多い要因がここにあるようだ。