サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

日本共産党100年、私47年

 私は日本共産党員。
 共産党に入ったのは、高校卒業して10ヵ月ほど働き、19才になってひと月たった頃だった。
 高校3年の時に、青年組織の民青同盟に入って、少しばかり世の中の仕組みをかじっていた。
 とは言え、19才になったばかり、今考えるとちょっと思慮深さに欠ける判断だったかもしれない。なにせ、仕事をやめて共産党の専従職員になるよう求められ、それを了解して専従になるために入党してしまったから。
 だが幸運にも、私が入った組織は特定宗教団体ではなく、日本共産党で、科学的な学びを進め、平和を求め、より良い社会への変革を求めるところだった。
 若い頃の民青や共産党の活動は、とても楽しかった。活動は忙しく、苦しくもあったが、平和友好祭(キャンプ)、オールナイトスケート、歌声、ダンパ、泊りがけの学習会などなど、青春時代の思い出になる事が多かった。
 今の若い党員には、そんなに楽しく、学び交流できる機会が少ないと感じている。社会全体が忙しく回り過ぎて、仕事に追われる毎日の中で学習や議論が少ないこと、しかもコロナで交流さえできない事が申し訳ないように思う。(民青の頃、核トマホークの日本配備反対をやってた写真)

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 今日、日本共産党は創立100年を迎えた。私も47年間、共産党員としてやってきた。大半の時間は専従職員として。これからも大きな問題がなければ、続けていくと思う。
 ただ、組織と個人の関係でいえば、私自身は、私が責任を持てる自分の党員個人に重きを置いている。共産党を選択したのは私であり、共産党組織が私を選択したのではない。盲目的には、ならないつもりだし、自分で選択したのだし、場合によっては自分でやめる選択もありうる。自分が間違ったり、場合によっては共産党が間違って、どうしようもない場合はー。そうならないよう努力する個人が大事だと思っている。
 巷には、「日本共産党は政権を取ったら独裁国家になる」との批判がある。私個人の反論は二つだ。
①「日本共産党が政権に参加(単独政権は予定していない)しても、決して独裁にはならない」
②「しかし誰でもどんな組織、政党でも、権力を握ったら、しかも長期になったら腐敗しやすい。そうならない歯止めは立憲主義だし、何よりも主権者の監視であり政治参加だ」と。
 憲法には「第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」とある。つまり憲法は「自由及び権利」は、私たち主権者自身が「普段の努力」で保持しなさいと、自分で自分に言い聞かせている。それは統治権力者が横暴になり腐敗しやすいことを想定しているから。
 私の日本共産党員としてのあり方は、自分も変わる共産党も変わる、そのために多様な情報に党員個人が自ら接する事。そして自分で考え判断する。内部的には意見も言い、批判もし、保留もし、提案もする。現状とこれからを考えると、「民主集中制」の民主の方が、より広がり、多様に力を発揮する事が大事と思っている。
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 日本共産党の100年間。
 軍国主義社会で侵略戦争一色に染まっていた時代も、敗戦後の米軍占領下、謀略事件を起こされレッドパージ攻撃の不幸な分裂の時期、綱領を確定し、安保闘争ベトナム戦争反対、革新自治体などが高揚した時期、そして21世紀の運動と活動。
 日本共産党は基本的に、弱い人たちの立場にたって支配権力に抗い、平和と民主主義を求めて頑張ってきた。それを100年続けてきて、これからも頑張ろうとしている。憲法を守り実行させるたたかい、気候危機打開、ジェンダー平等実現へ、やる事は多い。
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 私も、活動47才。
 これまでやってきたこと、ふりかえってみて、不十分なこともあるが、全体として自分の人生を肯定できると思っている。
 青年時代の活動、子育てしながらの共産党の仕事・活動、そして高齢になり、残りの人生をどう生きるか?に、いま差し掛かっている。
 これからも気候危機打開、地球環境の回復、持続可能なコモン型社会の実現へ、思うように行かないため息をつきながら、ひとつひとつ頑張っていきたい。
 マルクス主義も、若い頃に学んだ内容から、かなり変更、発展してきたし、更に発展が求められている。

 最近、物忘れが多くなったが、それでも最新の情報を求め、考え判断し実践していきたい。その中で日本共産党活動は大きなウエイトを占める。