今週の「赤旗」日曜版に、水俣病の裁判のたたかいが載っている。忘れられがちな水俣病問題だが、「赤旗」がよくぞ取り上げてくれたと思う。
見出しに「未解決で67年」とあるように、公式発見は私が生まれた年で同じ年齢だ。
それほど長く被害者は苦しんでいるのに、なお裁判をたたかい救済を求めなければならない日本政治の在り方に腹立たしい思いである。
水銀曝露の障害は、加齢とともに表面化することも多いと聞く。
救済の範囲を地域で線引きするのは、単に救済費用を出し渋るためであり、魚は移動するし、山奥まで販売され食されれば、被害は広範囲に及んでいる。なのに不知火海・八代海沿岸ほかの住民の健康調査さえ行われていない。
被害を強いた加害側に、謝罪と補償、救済を行わせないと、同じようなことを何度でも繰り返す。
他の様々なたたかい、原発事故、汚染水海洋放出のように。裁判の勝利は、現在と未来にもつづく大事なたたかい。支援を広げよう。