サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

海洋放出は非科学的

 自公政権は、福島原発事故の汚染水を海に流し始め、問題になっている。
 龍谷大学の大島賢一さんのインタビューが今週の「赤旗」に載っている。
 「処理水」?「汚染水」? 
 報道の印象は処理された水なのでおおかた安全なのだろうと‥‥。
 そして中国が魚介類輸入をストップしたことで、報道は中国の嫌がらせ問題という話題に変わってきている。
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 まず、
 処理水はアルプス装置で処理した水で、放射性物質を完全に除去した安全な水ではないこと。しかも除去できないトリチウム以外に60種あまりの放射性物質が含まれるので、メルトダウン・燃料デブリに擦れた汚染水の世界で初めての放射性物質の海洋投棄となる。
 海洋放出は、一番安くで手っといばやい方法で、他の方法を無視し、漁民との約束違反のやり方。
 他の方法として、
モルタル固化方策→米国で実績あり
②石油備蓄など大型タンク保管→ 半減期が約12年でなので36年経てば放射線は1/8になる。
③広域遮水壁→ 地下水の流入を防ぐ
 などなど、様々な案が検討されたが、安価な方法がとられた。

 しかし見通しのない廃炉までの期間は、30年では済まず、50年、それ以上になる可能性も高い。
 ずっと放射性物質を海に流し続けることになり、自己の重大性が忘れ去られてしまう。
 そして危険でコスト高の原発にしがみつこうとする。