被災地のがれき処理問題は、問題が複雑に交錯しています。様々な情報がたくさんあります。
私もいろいろ考えますがスッキリは、まとまりません。 そんな中で田村貴昭さんの記事(「赤旗」九州欄)は、私の気持ちに近いものです。紹介します。
全体として論点の整理が必要と思います。
私は、がれき処理を、被災地でするにしろ、一部を他地域で処理するにしろ、放射能の2次被害・汚染が起こらないすることが大事と思っています。その処理の責任は国にあります。
6月6日加筆⇒「放射能は微量であっても拡散はしないほうがいいと思います。でも、九州よりも多少なりとも被爆線量が高い被災地で、処理し、微量の拡散はガマンすべきとも、なおさら私は被災地の人たちに言えません。震災ボランティアに行って、会った人たちのカオを思い出します。
現在、現地で大半の処理をしつつありますので、おそらく放射能の対策が不十分なら、広域処理よりもはるかに、二次被害がでるとするなら、その可能性は高くなります。そんなことにはなってほしくない。被災地か、又は被災地外か、どこかでガレキ燃やすにしろ埋め立てるにしろ、処理はしなければなりません。
放射能を最大限カットする、管理する、その技術を高めることも含め、二次被害がでないよう政府と東電に求め、実行させる。「放射能被害を起こさないがれき処理」、この一致点で政府に強く求めることが大事だと私は思います。他に良い表現があれば提案してほしいと思います。原発をなくす立場と被災地が一致できる立場と思います。その対策があれば、ガレキ発生地での処理で可能なら現地や周辺でやればいいし、どうしても必要なら住民合意があれば広域処理も可能と思います。輸送コストを考えれば近場がいいでしょう。
それに「がれき=放射能」ではありませんで、線量はピンキリです。たとえば岩手県の北の方のガレキは、茨城、東京、千葉、埼玉、栃木、静岡など関東近隣の線量が高かった地域の、すでに焼却処理されたゴミや落ち葉などよりも、線量は低いとも思います。
放射能が不安で広域処理に反対する思いは理解できます。しかしそれは、現地処理を求めることになります。そして自分が不安な放射能を、被災地で振りまく(広域処理反対の方々の表現)事を求めることになります。それは現地もいやでしょう。
だからなにより、放射能対策を実行あるように政府・東電に求める事こそ大事と私は思います。それを広域処理反対の人たちの一番の要求にしてほしい。バグフィルターが1/1000カットが不安なら1/10000カットを求めるし、100ベクレル以上の焼却灰は、現行法どおり放射性廃棄物として管理するなど、管理を厳しくさせる。100ベクレルが心配なら更に厳しく50ベクレルにしてでもです」
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いま国がやろうとしている広域処理のあり方は、また現に被災地でやっている処理も、濃縮され放射性廃棄物になる可能性のある焼却灰やフィルターなどの処分を、自治体に押しつけるもので到底受け入れられません。
またメディアがそれらの問題をキチンと指摘しないことも重大です。
昨年の7月、宮城県に震災ボランティアとして長く活動しました。
福島原発からの距離は、関東近県と変わらない岩手県の陸前高田市のがれきや、石巻市の国道沿いに置かれた長大ながれきの山や、多賀城市の小学校の校門前に積まれ異臭を放っていたがれきの山を思い出すと、いずれにしても処理の必要性・緊急性は強く感じます。
民主党野田政権は、原発の再稼動じゃなく、こっちの方を急いでやるべきです。