「森林に何が起きているのか」吉川賢著(中公新書)読んだ。
世界各地で大規模な森林火災が毎年起きでいる。
最近起きたハワイでの火災は、森林火災が街を焼き尽くし100人ほども犠牲者が出た。
強風にあおられた炎が迫る中、海に飛び込んで何時間も火の衰えを待った人々が多数いる。
人命が失われ、痛ましい。消失した街を見ると恐ろしい限りだ。
カルフォルニア、カナダ、アマゾン、アラスカ、シベリア、ヨーロッパ、オーストラリア、東南アジア、アフリカなど多くの国で、温暖化による高温、乾燥による自然発生的な火災が頻発し、広大な面積を焼き尽くしている。
同時に、森林が燃えると動植物が失われて生態系が破壊され、CO²も排出して温暖化を加速、さらに人類の生存基盤まで脅かす。
一方、森林はCO₂の重要な吸収源。森林を保全し、復活させることが急務になっている。