サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ビッグテック-わたしのデータ

 6/15「朝日」1面を読んで驚いた。
 「朝日」の記者さんが、グーグル、フェイスブックサイトから、自分に関するすべてのデータをダウロードする申請をしてデータを入手したそうだ。期間は10年分以上。
 記者は、グーグルの「検索」データ、、「自分の記憶の中をすべてを見ているような感覚になった」と書いている。2009年以降、5万609件の検索結果で、多い時は1日70~100件検索していたそうだ。
 「妊娠5ヶ月 胃痛」「乳幼児 風呂」、「背中 痛い「幼稚園 評判」など、人生のステージや心理状態が透けて見える。忘れていたことも鮮明に見えてくると書いている。
 私も仕事や活動、趣味ほか、グーグルやヤフーでの検索が多いが、10数年も蓄積されているから、ビッグテックのサーバーの方が私の事を正確に知っているのだろう。
 記者さん、次はデータ入手はFB。「いいね」7840件。コメント約2000件だそうだ。友人になった時期、仲の良さなどもわかるという。
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 特に問題は位置情報。
 勤務時間、自宅にいる時間、どこそこのレストランに何時までいたかまで。多い時で1分間に6回、10秒に1回位置情報が記録されていた。
 私も、普段GPSはつないでいないが、地図検索のときオンにし、切り忘れも時々ある。。
 こうした情報を基に、AIが広告が打ち、ビッグテックが儲ける仕組みは、知っていたが、ここまで事細かく、長期にわたるとなると、さすがに不安になる。
 今の子どもたちは、胎児のエコー写真も家族内SNSで共有されるので、生まれる前から、亡くなって葬式まで、サーバーの方が人の一生を正確に記録していることになる。知りたい人の心が覗けるので、権力者などその立場にある人間は、利用するだろう。
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 こういったことをプラットフォーマーは、積極的には開示してこなかった。利用者がこの裏のウラを知り、民主的な個人情報の管理・運営を厳格化させることが大事だ。
 問題があれば、管理者は厳罰で処罰する事など、デジタル民主社会の構築が急がれている。