昨日の続きでオードリー・タンさんの本から。
オードリーさんの父は「ソクラテス式問答法」を応用して対話をしたそうです。オードリーさんの意見を否定せず、なんの概念も植えつけようとしない。クリティカルシンキング、批判的思考法(対話を重ね、相手の答えに含まれる矛盾を指摘して相手に無知を自覚させることにより、真理の認識に導く方法)というそうです。
これに対し母は、クリエイティブシンキングを重視。「既存の型や分類にとらわれずに自分の方向性を見つけていく」思考法。
たとえ考え方が個人的なものであっても、その内容を言語で明確に説明することができれば、同じ考えを持った人に必ずめぐり合うことができる。すると単なる個人的な考えではなく、公共性のある考えになり、社会的弱者の権利や主張を擁護、代弁することに発展するということ。
やはり、見識の高い良心的な父母のもとで自由に育ったんだなと思う。日本の管理教育とは真逆、ますます劣化し、戦前へと逆戻りしている気がする。
今の日本の子ども達も、こんな教育を受けられたらいいのにと思う。