サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

不都合な真実2 理性より、感情、

 環境問題=「地球の中の人間のあり方」が問題となり、世界中で議論がされ、かなりの時間を経てきた。
 「京都議定書」が採択されて20年たち、おととし「パリ協定」が決まり、世界の人々の変化は良くも悪くも著しい。
 米大統領のトランプ氏だけが「パリ協定」の離脱を表明したが、米国の州や企業や社会そのものは、離脱の意思はなく、トランプ氏の実行は困難だ。次の大統領選で落ちる可能性が高い。
 今日の「毎日」「朝日」に、映画「不都合な真実」の主役・アル・ゴア氏のインタビューが載っている。
 ゴア氏は、2つの状況の変化、①海面上昇、台風、干ばつなど異常気象の現象が頻繁になった。②再生エネがコストダウンし、解決策が急速に普及している事に言及。
 「京都議定書」から「パリ協定」への過程は、人間の本性を示しているようだ。
 温暖化の危険な事実のみが人々の意識を変えたわけではなく、「再生可能エネルギーに転換する方がお得だから」と、多くは、経済優先に従っていると、ゴア氏は言う。
「最優先課題は、環境問題ではない。転換によって環境への負荷が低くなるのは、あくまでも副産物」とゴア氏。
 「京都議定書」は、科学が示す危機的な状況から「必要に迫られて」いわば上からの提示、しかしそれでは進まなかった(ブッシュの離脱)ので、「パリ協定」では、自主的参加と経済優位のための競争として、再生エネ社会へシフト、と言った感じだ。
 だが20年前の指摘が間違っていたわけではない。時は過ぎ、北極も南極も海氷はかなり小さくなり、氷河は溶け出し海面を押しあげている。事態は地球と人間の関係は、深刻な事態になり急速に悪化している。
 影響は確実だから、破局的か?許容可能?との、時間とのたたかいだ。
 だからこそ、何より安くて、安全で便利な社会生活のイメージ提案、それを生み出す経済活動への提示と急転換が求めらている。