はて? なんの写真でしょう?
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実は、ホタルなんです。
ホタルの写真は、むずかしい。
真っ暗、すぐ消える薄い緑色。ピントは合わん。
熊本市の江津湖にホタルが生息しています。
5月10日なのに、えらく早い出没です。ご近所のT少年家族と見に行ってきました。(人に聞いたら4月下旬から飛んでいるそうです)
さて、
蛍は「火垂るの墓」など、映画や小説の中で、人の死や戦争と重ね合わせて語られる事が多い。
で、
「毎日」に「イマダ帰還セズ」という連載があります。
戦没者遺骨の事です。その17回目に、「東京 尊厳なき死」があります。
70年前の3月10日未明、B29約300機が東京に焼夷弾を落とし、わずか2時間で10万人が殺された。東京大空襲です。
その10万人の遺体はどうなったのか?と、栗原俊雄さんという人が記事を書いています。(引用・紹介)
軍・行政は、身元確認もそこそこに、学校や公園に遺体を仮埋葬した。
3年後の1948年から3年かけて東京都が8万体の遺体を掘り起こした。
その事を記録した冊子に回想談があるそうだ。
「半腐りで、臭いといったらない…」「丁度、沢庵漬とおなじですから、一番下の方などは湯気が出ているんです」など、生々しく凄惨だ」
掘り出された遺体はほとんど身元不明で引き取り手はなく、遺骨は事実上の「無縁仏」として東京都の慰霊堂に安置されているという。
仮埋葬地は150ヶ所となっているが、分かっているのは71ヶ所しかない。残り2万体はどこに埋められたのだろうか?と
おそらく今も、東京のどこかに2万人の遺骨が残っていると、栗原さん。
遺骨がキチンと葬られるこなく、その上に都市が復興し、その事を忘れてしまっているとは…。
知らない、気づかない、で済まされるのか?
戦災時、戦後初期は、生きる事に必死で無理からぬ事でもだっただろう。戦後70年の、今からでもなにかできることはないのか?と思ったりする。