「裁かれるのは我なり」のつづきです。
あなたなら、どうでしょうか?
私、一応、心得ているつもりですが、でも耐えられるか、不安です。
袴田さんの取り調べは、真夏に12時間から16時間連日、取り調べを受けました。拘留期限がくる3週間目頃は、警察も焦ってからか16時間20分も取り調べを行った。まさに拷問です。
眠らせず、トイレにも行かせない。罵声を浴びせながら殴る蹴る、髪の毛を引っ張る。
ボクサーだったので忍耐力はあるはずです。でも最後には強要されて偽りの自白をしてしまいました。
「殺しても病気で死んだと報告すればそれまでだ」 長時間の取り調べで体調を壊し「医者にかかりたい」と言うと「とにかくわれわれのいうことを聞け。認めれば、医者も連れてきてやる」
「お前のおふくろも、きょうだいも留置して調べる。子どもはだれがみるんだ」と警察官から言われた。
袴田さん、これはキツかったようだ。
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取り調べの時間は、どうやってわかったのか?
「留置人出入り簿」。これで拘留された人の出入り時間を記録する。短時間の移動時間を除けば取り調べ時間となる。
弁護士の接見は、3人で1人1度づつ3回、7分、15分、15分と言う短いものだった。
ミランダ判決と言うのが1966年アメリカの連邦最高裁であった。誘拐と婦女暴行で有罪となったが、上告審で訴訟手続きに問題があったとして、無罪になった事件だ。
拘束中の被疑者に対する捜査官の尋問で守るべき基本原則とされる。
?あなたには黙秘権がある
?供述は、法廷であなたの不利な証拠に用いられることがある
?あなたは弁護士の立会いを求める権利がある
?もし自分で弁護士に依頼する経済力がなければ、公選弁護人をつけてもらう権利がある
と通告しない場合は、公判上の証拠として採用されえない。
よく覚えておきましょう。
お互い、いつなんどき誤認逮捕・取り調べを受けるかもしれない。秘密保護法も来年は施行されることになるし。
最近でも、強要による偽りの自白があいついでいる。成績主義なのか軽微な犯罪でも検挙が相次いでいる。まるで交通違反の取締ノルマみたいなもの…と聞いた。