かなり売れたらしい本−「里山資本主義」、昨年、買って読んで紹介しようと思いながらのびのびになってしまった。(NHK広島取材班・藻谷浩介) 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) マネー資本主義、強欲資本主義の対抗としておもしろい。
同時に、持続可能な経済社会への説得力ある実践でもある。
中国山地・岡山県真庭市の木材利用が紹介してある。
日本の木材産業はいずこも、衰退しつつある。
ここ真庭市も同じような状態だった
製材所は、かなり電気は使う。その電気を木質バイオマス発電でやっているのが銘建工業(中島浩一郎社長)。
なにせこの会社、製材の過程で年間4万トンの木屑などがでるらしい。これを廃棄物として処理すると年間2億4000万円もかかるようだ。
しかしこれを燃やして24時間発電し、時間2000キロワット、一般家庭では2000世帯分の電気を生み出している。
電力会社から電気を買わず、電気代を年間1億円も節約し、さらに売電で5000万円も利益を上げている。放射能も生み出さず、CO2も出さない。
発電設備の建設には10億円かかったがすぐに取り返したらしい。
過去ブログ紹介・森林組合 なるほど。明日へつづく。