サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

隠された臨界事故-志賀原発

 「臨界事故」といえば、JCOのウラン燃料加工工場で2人の作業員が亡くなった事故しか思い浮かばなかった。
 しかしそれよりも前に、石川県の志賀原発そら恐ろしい臨界事故が起こっていた。しかも北陸減力は、その重大事故を隠してきた。
 NHKで07年に放送された“隠された臨界事故”〜志賀原発で何が起きたか〜を見た驚いた。知らんだった。まずは動画をごらん下さい。
 NHK―隠された臨界事故 〜問われる原発の体質〜
 定期検査中の原子炉で、操作ミスにより、核反応を制御する制御棒が抜け落ちてしまった。そして「即発臨界」と呼ばれる急激な核反応が起きていたようだ。制御棒だぞ、レンチを落とすのとはわけが違う。バルブ一つ閉め損なうとこんな事になる。
 制御棒の再挿入までの15分間は相当な慌てようだった。なにせ圧力容器のフタをはずしての作業中で、さらに核反応がすすむと、強い中性子線が出て人は近づけないし、フタなしで沸騰でもし始めればエライことになる。
 あってはならない想定外の事態だったが、所詮、人間の作業、いずれ故障や作業ミスがでてくるのは当然といえる。
 さらに問題は、作業工程を優先するため北陸電力が隠ぺいした事だ。無責任もはなはだしい。この臨界事故が教訓化されなかったために、JCOの事故が起こり人命が失われたといえる。
 いま民主党野田政権が再稼動を急いでいるが、同じような重大事故を繰り返そうとしている。大井町議会が再稼動賛成なんですと。信じられん。
 今朝も関東方面で地震があったが、福島原発4号機の使用済み核燃料プールが、崩壊しないことを祈るばかりだ。再稼動は許されず、廃炉へと進むべきだ。
 4号機倒壊の危険・小出助教
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