サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

格納容器爆発の懸念

 先日の「熊日」の記事を見て驚いた。     福島原発事故の「事故調査・検証委員会」(12/26中間発表)の聞き取りで、吉田前所長は「チャイナ・シンドローム」も覚悟したと述べたようだ。
 吉田所長が懸念した最悪のシナリオは、2号機のベントが難航して格納容器が爆発して放射能を撒き散らし、作業ができないために1号機3号機も格納容器が爆発、すべての使用済み燃料まで融けだして放射能を撒き散らす事態だった。
 「もう死ぬだろうと思ったことが数度あった」−はそんな事態を想定しての事だったろう。菅前首相は、首都圏3000万人の避難も考えたらしいが、首都圏だけではすまない事態だったろう。
 今回の事故で、放射能が出たのはほんのわずかですんだ。原子炉内の核燃料の放射性物質も使用済み核燃料の放射性物資もその毒物は想像を絶する量だ。
 いったい??ベクレルなんだろうか?聞いたこともない。
 最悪の場合は、福島第2原発も作業ができず連鎖してここでも同じ事態に立ち至っただろう。そんな毒物を大量生産・貯蔵している原発が全国あちこちに。
 なのに原発再稼動を急ぐ電力会社と官僚・政治家。彼らだって家族もいるだろうに、この無責任性って、いったい何なのだろうか?