雪が積もって、天気も時々晴れるので、写真でも撮ろうと阿蘇に行ってきました。
でも、曇り空で、なかなか光が当たらず良い景色があまりなかった。
帰りに立野渓谷を通ると、立野ダム建設の現場。
工事はかなり進んでいて、ダム本体の着工も近いという印象。クソめ。
左側の円筒状の建物は何か知らないけど、その周辺は傾斜したベルトコンベアーだと思うので、、真ん中の茶色の建物が生コンをつくる工場みたいなものでしょう。
左側の鉄塔からT字型にワイヤーが張られ、白川の左岸側と右岸側につながっている。
色いクレーンみたいなのがつるしてある。
これで生コンをつるして運んで、じゃんじゃん流し込んでダム本体をつくるようだ。
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ダム建設現場を正面から見た写真。工事の間に比べれば変わり果てた姿だ。
私たちは、ダムの問題点を明らかにし、自然を壊し、洪水対策に役に立たず、想定外の降雨ではかえって危険な立野ダムの建設に反対してきた。建設現場は、地震も起こり、豪雨もあったが、大きな世論になっておらず、県民の関心もそこまで高くない事に悔しい思いをしている。
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厳しい状況だが、明日から始まる来年、衆院選で政権交代があれば、まだ間に合うかもしれない。
野党共闘の力の見せどころだ。
斎藤幸平-NHKテキスト 資本論③-奴隷がましか
この冬、初めて雪が降り、うちにも積もってきた。
緑のレタスも白い雪に埋もれている。今夜、さらに積もるかなー。配達がたいへん。
斎藤幸平-NHKテキスト 資本論3
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過労死、なぜそこまで働くのか?
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おそらく、仕事を失ったら生活できなくなるから・・・という事はあるでしょう。
でも、それ以上に、
「自分で選んで、自発的に働いているのだ」という自負や「職務をまっとうしなくては」という責任感が死に至らしめるほどの労働にかりたてている。と斎藤幸平氏。
「ミスをしたら自分を責める」「理不尽なことさえも受け入れて、自分を詰めてしまう」-これらの要因として、
自由で自発的な労働者は、資本家が望む労働者像を、あたかも自分が目指すべき姿、人間として優れた姿だと思い込むようになっていく。ならされていくのが資本主義社会。
おなじ労働でも、奴隷は家畜同様、持ち主の財産でもあるので、働かせすぎて、ムダに死に至らしめるような労働はなかった。
ところが資本主義社会では、代わりはいくらでも(失業者)いるので、心も体もボロボロになるまで働かされる。労働者に権利を盾にたたかわなければ。
まさに現代社会、特に日本では、この資本による労働者。国民の思想支配が強すぎることがある。昔あった「モーレツ社員」とか「24時間戦えますか」などのように、宣伝・広告を通じて浸透させられたといっていい。
マルクスは、1日に働く時間、「労働日」を重視した。
「労働日の制限は、それなしには一切の解放の試みが失敗に終わらざるをえない先決条件であると、我々は宣言する」(1866年国際労働者協会の宣言)
とし、時間短縮を求めた労働者のたたかいが8時間労働制を勝ち取った。日本では、それがなし崩しにされ、長時間労働・過密労働がはびこり、過労死・自殺、病気を発症させるようになっている。
斎藤幸平-NHKテキスト 資本論②
昨日のつづきです。
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繰り返される「過労死」という悲劇。
1863年、マルクスの時代のロンドンで過労死事件が発生し、日刊紙の記事になっている。マルクスが資本論で言及しているそうだ。
メアリー・アン・ウォークリートいう20才の被服工場で働く女工の死。
工場は名高い宮廷婦人服のを作っていて、女工たちは1日平均16時間半も働かされ、社交シーズンには30時間も休みなく働かされた。
メアリーは他の60人の女工たちとともに26時間半休みなく働き、夜は一つのベッドに2人づつ寝かされていた。
むかしはひどかった。日本でも女工哀史のような時代だ。
でも、150年以上もたった今でも、日本では過労死が続いている。過剰な生産をし、ムダは廃棄をしながら、過労死・自殺に追い込まれている。
居酒屋チェーン「和民」で起きた入社2ヶ月で自殺した女性、電通入社1年目で過労自殺した女性。一日の睡眠時間が2時間、1週間で10時間しか寝られないこともあったという。
むかしの奴隷ならば、電気もなく夜の作業はなく、睡眠時間はとれただろうに。現代人は、睡眠すら取れないで働かされすぎて、死んでいく。そんな労働を強いられる。
なぜ? そこまで働く-- 人は、面と向かって殺されようするなら激しく抵抗するはず。だが労働という過程を通じると、抵抗せず自殺というカタチで死にいたる。 なぜ?
NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』 2021年 1月 [雑誌] (NHKテキスト)
- 発売日: 2020/12/25
- メディア: Kindle版
NHK・Eテレ 資本論-斎藤幸平 放送予定
斉藤幸平さんが来年1月、NHKのEテレで4回にわたって資本論の解説を行う。
早速、NHKテキストを買って読んでいる。
とてもわかりやすい。また現代社会との関係ピタリ!の問題提起もある。
NHKテキスト 100分のde名著「資本論」の紹介が分かりやすいので、本から以下に引用・紹介します。
「気鋭の経済思想家が、エコロジー・脱成長の視点からマルクスを読み直す。
長時間労働、格差、不安定雇用、低賃金――。資本主義の暴力性がむき出しになるなか、世界的にマルクス再評価の機運が高まっている。生産力が上がるほど人が貧しくなるのはなぜなのか。
なぜ過労死するまで働き続けなければならないのか。
『資本論』で構想された持続的で平等な未来社会像とは?ソ連型の社会主義とマルクスの目指した「コミュニズム」は何が違うのか。
150年前に書かれた『資本論』には、現代社会が抱える問題を考えるヒントが数多く記されている。
とくに、自然との関係のなかで人間の労働のありかたを分析する「物質代謝論」は、これまでエコロジーの視点でほとんど読まれてこなかった。
マルクス研究の権威ある国際学術賞を最年少で受賞した斎藤氏はこの点に注目。難解かつ長大な『資本論』で展開される資本主義の構造的矛盾について平明に解説するいっぽう、マルクスが晩年に遺した自然科学研究、共同体研究の草稿類も参照し、『資本論』の完成を見ずに世を去った希代の社会思想家の真意を読み解いてみせる。
パンデミックや気候変動といった地球規模の環境危機をふまえ、いまこそ必要な社会変革に向けた実践の書として『資本論』をとらえ直す、まったく新しいマルクス論」
以下、来年の放送が楽しみです。みなさんも、ぜひご覧ください。
①「商品」に振り回される私たち1/ 4月-PM20:25~20:50
②なぜ過労死はなくならないのか 1/11月 〃
③イノベーションが
「クソどうでもいい仕事」を生む!? 1/18月 〃
④<コモン>の再生 1/25月 〃
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これまで資本論を読んだことのある人にもお薦め、これまでにない資本論なので。
露木しいな
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■露木 志奈(つゆき しいな) プロフィール
2001年1月生まれ。神奈川県横浜市出身。
中学生の時の英語の成績が1だったにも関わらず、世界中の学生が集うインドネシア・バリのグリーンスクールを自ら選択し、高校留学。
現在、大学を休学し、中高校生相手に、環境問題についての講演をしている活動家。
ビリオネア
ビリオネアとは、10億ドルの資産を持つ人を言う。
10億ドルは円に換算すると現在、1030億円ほど。世界では、昨年度で2153人ほどいるそうで、総計8.7兆ドルで896兆円にもなる。
しかしこれは、世界の下位6割、46億人の富の8.1兆ドル、834兆円よりも大きい。
格差の広がり、富の偏在は明からだ。
日本は年収200万円以下の人が、1988年は793万人→ 2019年で1200万人となり確実に貧しくなっている。
また、
金融資産がない世帯が1987年は3.3%だったが、2019年には28%となり8倍以上に拡大した。
2020年7月末時点でビリオネアは2189人で、資産総額は過去最高の10兆2000億ドル(約1070兆円)に膨れ上がった。
世界のビリオネアの人数は2009年末は969人だったので10年間で倍以上、資産総額は3倍以上になった。(表はウィキペディア
より)
資本主義の不正義を象徴的に表している。
カーボンニュートラルと電気自動車
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菅政権の2050年CO2実質排出ゼロには賛成です。再エネ中心に移行するならば---。
しかし、原発だより、火力発電を残しながらCO2分離+地下貯留など、あてにならない技術開発だよりでは、実際的に実現は無理でしょう。
これまで石炭火発に頼ってきたツケが回ってきている。
一番大事な10年後-2030年の目標を半減(90年比)する必要があるけど、これは明確ではありませんし、その道筋もはっきりしない。(写真ウィキペディア:テスラ)
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この点で、車を単純に電気自動車に変えていく点でも問題があり過ぎる。
現実を見ればトヨタの社長さんの言い分にも無視できない問題があります。大きく遅れている発電の再エネ化+運輸部門のエネルギーも石油から再エネ電気に変えないといけない。それだけ再エネ化が急速に必要になるができるのか?ホントに。これまでの自公政権の責任、罪は大きい。
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国民の認識も、遅れで言えば同罪でしょう。グリーンシフトは、北欧→EU→ そして米国トランプからバイデン政権へと、政策転換の大きな流れはそれぞれの国民の運動と世論が主導してきたものです。
しかるに、「グリーン化」へ慌てている菅政権より、国民の方が遅れているといわなければならない。地球環境、気候危機問題での国民の意識は深刻。どうすれば---。