この冬、初めて雪が降り、うちにも積もってきた。
緑のレタスも白い雪に埋もれている。今夜、さらに積もるかなー。配達がたいへん。
斎藤幸平-NHKテキスト 資本論3
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過労死、なぜそこまで働くのか?
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おそらく、仕事を失ったら生活できなくなるから・・・という事はあるでしょう。
でも、それ以上に、
「自分で選んで、自発的に働いているのだ」という自負や「職務をまっとうしなくては」という責任感が死に至らしめるほどの労働にかりたてている。と斎藤幸平氏。
「ミスをしたら自分を責める」「理不尽なことさえも受け入れて、自分を詰めてしまう」-これらの要因として、
自由で自発的な労働者は、資本家が望む労働者像を、あたかも自分が目指すべき姿、人間として優れた姿だと思い込むようになっていく。ならされていくのが資本主義社会。
おなじ労働でも、奴隷は家畜同様、持ち主の財産でもあるので、働かせすぎて、ムダに死に至らしめるような労働はなかった。
ところが資本主義社会では、代わりはいくらでも(失業者)いるので、心も体もボロボロになるまで働かされる。労働者に権利を盾にたたかわなければ。
まさに現代社会、特に日本では、この資本による労働者。国民の思想支配が強すぎることがある。昔あった「モーレツ社員」とか「24時間戦えますか」などのように、宣伝・広告を通じて浸透させられたといっていい。
マルクスは、1日に働く時間、「労働日」を重視した。
「労働日の制限は、それなしには一切の解放の試みが失敗に終わらざるをえない先決条件であると、我々は宣言する」(1866年国際労働者協会の宣言)
とし、時間短縮を求めた労働者のたたかいが8時間労働制を勝ち取った。日本では、それがなし崩しにされ、長時間労働・過密労働がはびこり、過労死・自殺、病気を発症させるようになっている。