米軍の指揮下に自衛隊が入り軍事行動をする場合、米国のアジア戦略がどんなものかによって、日本の安全保障が大きく変わってきます。
これまでの米国の対中戦略であるエアシー・バトルは、米軍が中国の主要拠点に空と海から攻撃するといったもので、言葉の意味も分かります。
最近の戦略は、オフショア・コントロールというもので、わたしも勉強中です。
沖縄選出の伊波洋一参院議員の動画から、ほんの部分的にほんのわかった程度です。
ザッと言うと。
*中国の軍艦船を沖縄・南西諸島内-第一列島線に内に封じ込め、太平洋側に出さない。
*そのために日本の南西諸島に対艦ミサイル、対空ミサイル基地を配備する。
*中国との戦闘の主役は米軍でなく、日本の自衛隊であり戦場は南西諸島とその区域となる。
*米国としては、中国との核戦争には発展させず、また米資本が投下されている中国のインフラなど本国の攻撃はさける。
*最終的には中国側の勝利として終結させる。
と言ったもの。
なので尖閣諸島などの岩礁がメインではない。
たしかに今、自衛隊は、南西諸島へミサイル配備、米海兵隊をめざす水陸起動団(佐世保相浦)の設立も急いでいる。その司令部はウチの近所の健軍自衛隊=西部方面隊総監部です。
オスプレイの熊本空港・高遊原分屯地配備(読売報道)、ヘリ空母、F35など、装備を強めれば強めるほど相手国の警戒感は強まり軍拡の悪循環がはじまる。
台湾と中国の争いなど、日本に関係ない場合でも、日本の自衛隊が南西諸島を戦場にして中国と戦うような事態になる危険性がある。
中曽根政権時代に、対馬海峡、津軽海峡、宗谷海峡の3つの海峡を封鎖し、ソ連艦船、潜水艦を日本海に封じ込めようとした米戦略と同じようなもの。
米国は従属国を手足につかい、場合によっては犠牲を強いても、米国本国は守る、国益追及としては当然の事だろう。従属国は、まるで自虐的だ。
これが国民を守るための安全保障だろうか。
そして武器も同盟国に買わせる。ただし同盟国とその国民には、「守ってやっている」との宣伝を徹底して信じ込ませる。
中国は、更に経済大国になっていくのでやっかいだ。日本の政権が敵対的な行為ばかりして軍拡競争に走っても、中国にはとてもかなわない。
米国に頼ろうとも、利用されて捨てられるのがおちだ。
米国も中国も日本も周辺国も軍備増強に走らないよう、予算をくらしと教育などに回せるようにできないものか。
国家レベルの話し合いをさせるためにも、平和を願う諸国民、各国の平和運動での交流と話し合いた必要だ。
それが大戦で犠牲を払った時期の国際世論を背景として作られた、日本憲法国憲法がめざしているものだ。