沖縄の陸自第15旅団のホームページに、米軍相手に沖縄戦を戦い自決した牛島司令官の句が載せられている。
秋を待たで 枯れゆく島の青草は 皇国の春に甦らなむ
今月末から、米軍と自衛隊の訓練「レゾリュート・ドラゴン」が始まるが、この句を自衛隊員や家族、県民、国民はどう受け止めているのだろうか?聞きたい。
一番、聞きたいのは、当の牛島司令官だ。
今の自衛隊は、米軍の指揮下で戦うための共同訓練を行っている。
牛島司令官、これを見て、なんと言うだろうか?
そして、こうなる事が分かっていたなら、当時、同じことをして、こんな句を詠んだろうか。
彼は。上の命令どおりに、米軍を沖縄にくぎ付けにし、県民を巻き添えにしながら米軍に犠牲を強いる「捨て石」になった。
それも、負けは明らかなのに、本土決戦を遅らせるためだった。多くの住民が犠牲になり、集団自決の強制もあった。
「青草は皇国の春に甦ってほしい」との思いで命令を実行した。戦争に負けた途端、手のひら返しに戦った米軍の言いなりになって今度は米軍の先兵となる。
「青草は米国の春に甦ってしまった」
結局、自衛隊らは、軍の論理だけをまかり通している。強いものに従え。
命の犠牲を惜しむな。戦って相手を殺せ。自分が死んでも後悔するな。
死んだ人は、後悔もできない。
だったら、後悔は生きている人の責任だ。