「アメリカは日本を守らない」--米軍最強という幻想--のつづきです。
日本国民が対米従属に疑問を感じないのはなぜだろうか?
自民党政府や国会(共産党以外)、そして多くのメディアが日米安保下で半世紀以上も、米軍占領時も入れれば80年近くも対米従属化にあり、国家主権に鈍感になっている---と北村氏は指摘する。
それは公開されない地位協定のの合意議事録、日米合同委員会、そして裁判権、核兵器、指揮権などの密約のよって実行されている。
自民党の歴代政権はそれらを隠しながら、かつて戦争を仕掛け死闘を繰り広げた相手に屈服し、さらに病的に米軍につき従う奴隷根性に成り下がっている。
決定的なのは、多くのメディアもそれらの事実を暴くどころか、「アメリカが日本を守ってくれている」との神話を繰り返し流していることに主な要因がある。
さらに日本会議など戦前回帰には一生懸命だが、対米従属には文句を言わない、日本の民族主義が枯れてしまったのもおかしなことだ。
だいたい、日本会議、神社系などの右翼的な潮流が、韓国教祖に貢ぐ統一教会とともに、自民党政権と議員を支援するおかしさにあきれるばかり。
著者のタイトルのように「アメリカは日本を守らない」。いざとなったら守らない、国益にならない時はに日本を守らない。
軍事同盟の負の二面性。
①同盟国の戦争に巻き込まれる危険性。
②いざとなったら、助けられず見捨てられる危険性。
戦後の自民党政権・政治は、どちらかと言えば、対米軍事戦略の矢面に立たされながら、見捨てられる不安を強く持つからこそ、どこまでも忖度し、どこまでも言いなりになる、そんな事だろう。
その米国につき従うことをやめ、中国やロシアにつくこともない自主独立の主張をしているのが日本共産党。ただ、