サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

表現者―日本共産党とは何者か

 「表現者」という保守系の雑誌で、「日本共産党とは何者か」と題して対談が行われている。「表現者」編集者の西部邁氏、自民党西田昌司参院議員、当の日本共産党小池晃書記局長も出席、文芸評論家の富岡浩一郎氏の司会で進められた。

 細かなことは書けませんので関心のある方は雑誌をご覧ください。私も初めて買いました。

 「保守」の方々は、「革新」の日本共産党とは対極にあると思っていたけど、一致点が少なからずあるようです。
 西田氏は「対米従属の体制は打破しなければならない」「占領が続いていて、米軍基地が我々の国にあるといいうことが異常事態なんですね。しかし、その異常事態を正常事態と説明してきたわけです」と米軍支配に対しては、共産党と同じような認識にある。
 ただま、だから現在の憲法を「破棄して自主憲法を作り直してこそ初めて国の自立の話ができると、」との立場。
 考えにいろいろ違いがあっても対談の最後に、西部氏が「僕が死ぬまでに、自共連合政権を実現させて下さいよ」と冗談半分で言うと、西田氏が「それは、ぜひやりたいですね」と応え、小池氏が「自公よりはいいんじゃないですか」と応える。
 西田氏は「同じ日本人である限り、ちゃんと議論すればあり得るんですよ」、小池氏は「真の保守主義純化していったら、接点はかなり広がるんじゃないでしょうか。今の自民党保守主義じゃないところがたくさんありますから」と。
 西部氏は「コミュニストというのは元々コミニュティ、共同体からきた言葉ですから」「コミニュズムでなくコミュニティイズムと訳していれば」、と言いながら、「日共は日本共同党ということ、大賛成」で締めくくった。
 対談以外の共産党に対する論考も一通り読んでみた。
 面白いものがあったけど、昔ながらの誤解も多い。どうも最新の日本共産党に接したり研究はしていないカンジ。でも全体、面白かった。彼らの主張もよく聞いてみる必要がある。お互いに。