サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

マルクス解体⑥ そして再生

 「マルクス解体」とは、主にエンゲルスがまとめた旧来のマルクス像に対し、マルクスの晩年の研究に光をあて、新しいマルクス像を再構築しようというもの。
  以下、小林拓音氏の書評はおもしろい。
 「動物の健康を憂うマルクスを。感染症のリスクを意識するマルクスを。西欧ではなくアジアやアフリカ、ラテンアメリカを研究するマルクスを」
 斎藤幸平以外に、こんなマルクスを紹介した人はいない。
 気候危機、森林破壊、アニマルウェルフェア―、感染症、先住民‥‥今日、深刻な問題になっている自然と人間社会の関係のあり方を、資本主義の本質として研究・解明しようとした。
 しかし、古い左派はこれらを理解しようとしない。それは地球を知らないからだと思う。
 昨年の世界の平均気温が1.5℃を超えた。今年も超えるだろう。やがて10年平均でも超えるだろう。
 パリ協定はなんだったのか? 物質生産・経済成長を続けている現状では破局は確実になるだろう。
 事故にしろ、病気にしろ、すでに手遅れという事はよくある。今やその状態だ。

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