「毎日」1/7付に斎藤幸平氏の投稿が載っている。
複合危機がテーマだが、彼も試行錯誤していると書いている。
その一つがテレビ出演。
サンデージャポンへの出演依頼へのに対する迷い。
同じTBSの「情熱大陸」でも同様だったが、密着取材したディレクターから、「斎藤さんの思想を広めようと思ったら、サンジャポは避けて通れない道ですよ」と言われたからだそうだ。
確かに、NHKから始まって、動画も含め様々な番組に出演し、かなりの忙しさもあって痩せた気もする。
でも「情熱大陸」は良かった。
30代半ばの学者、それもマルクスの考えを堂々と主張する姿は、今日の資本主義と地球環境の危機にあって、ピタリとくる。視聴者、読者の新鮮な受け止めになっているのだろう。
戦後日本で、これほどマルクスや資本論、社会主義、コモン、人新世など、世界に広がっている考えや動きを、メディアの中で知らせた人はいないと思う。まだ若いし、今後の活躍がますます楽しみだ。
「人新世のコミュニズム論を飛躍させる」とあり、今年は夏から1年間ドイツで研究するようだ。
日本での露出は、少なくなるだろうが、海外からの発信は、世界の新しい知見を知る事ができるし、ネットを通じて日本の新聞やテレビ番組にも出演してくれるだろう。
多くの左翼は、彼の主張に疑問を持ち、時代についていけていない気がする。
そうでない人が、若い人たちと中心に興味を持ち共感している。これらの意味をよくよく認識する必要がある。
新しい動き、にマルクスは喜んでいると思う。