企業は富を蓄積を重視する。私たちは、その企業に法的人格を与えている。
ならば、エクソンやフェイスブックに人格を与える代わりに生きている木や動物、生態系に人格を与えてもいいはず。著者は指摘する。
ニュージーランドでは、ワンガヌイ川に法的人格を認める判決がくだされた。
マリオ族は1870年からこの川をめぐる権利を主張したたかってきた。交渉のリーダーは「わたしたちは昔からずっと、川を祖先とみなしてきた」という。(図-ウィキペディア)
同じ年に裁判所は、同様の法人格をタラナキ山にも与えた。その数年前には、テ・ウエウェラ国立公園が法的人格を認められ、政府が管理する国有財産ではなく、自立した存在になった。
インドでもガンジス川とヤムナ川に法的権利が付与された。
コロンビアでは最高裁判所がアマゾンに法的権利を認めた。これらの川に害を及ぼす行為はすべて起訴される可能性がある。
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こういったアプローチを地球全体に与える可能性はどうだろうか。
実は先住民族のコミュニティが「母なる地球の権利に関する世界宣言」と国連総会で採択させようとしている。
地球には、「生きて存続する権利、尊重される権利、生物生産力を再生し、その循環とプロセスを維持する権利がある」としている。これいいですね。
こういった新しい考え方は、人類古来の考え方だし、先住民の感性、考え方だ。古くて、しかし新しい考え方、これが今、惑星地球に必要だ。
https://www.japan-aala.org/wp/wp-content/uploads/2022/10/11706.pdf