福井県に水月湖という湖があるそうで、「年縞」(ねんこう)として有名だそうだ。機会があれば行ってみたい。
人類と気候の10万年史(講談社-中川毅著)わりとわかりやすかったですね。紹介します。(写真は福井県のHPより)
年縞は、季節ごとに異なるものが堆積することによって縞模様になっている地層のこと。
この1年ごと約0.7ミリの蓄積を解析することで、古い時代の気温や水温、植生などのデータが得られるため、研究が進めらている。
福井県の水月湖の年縞は、珍しくキレイに積み重なっている。川が流れていないこと、湖底に酸素がない、低温などで生物も少なく、積み重なりが攪乱されていないからだそうだ。
その結果、過去7万年までの気温などが解析され、地質の「年代の目盛り」の世界標準として使われている。
著者の中川氏によれば、1万1600年前、氷河期が終わろうとした時、わずか数年で5〜7度も温度が上がり急激な海面上昇が起きた時代もあったようだ。
ミランコビッチサイクル―10万年サイクルの氷河期、2万3000年サイクルの地球の歳差運動による気温の変動は、年縞の解析と一致し、よく表れていると。
この自然のサイクルに大きな、影響を与えているのが人類活動、温室効果ガス排出による温暖化だ。(海洋酸性化も)
人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)
- 作者: 中川毅
- 出版社/メーカー: 講談社
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