「資本主義の次に来る世界」--長く引っ張って書いてきましたが、あと2回ほどで終わりたいと思います。
これまでの地球環境の学びで気づかなかった、アミニズムの事を紹介したいと思います。
アニミズムとは、生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくは霊が宿っているという考え方(ウィキベテア)です。
大昔の人々や現在の先住民の人たちの世界の認識。人間と動植物を区別せず、自然に一体化している‥‥。
私たちが差別的に思いがちな認識だが、現代文明と比べてみてどうか?
今、人類は「人新世」の時代のひとつの生物種に過ぎないのに、破壊的な行為を多様な生物種、地球システムに与えている。科学者は、ある地点を超えると、元に戻れないと警告している。度重なる科学者の警告、繰り返しの国際会議をやっても、一向に方向転換ができずに絶滅へと向かっている。
著者は、大陸から渡ってきて、南太平洋の島々に住み着いたオーストロネシア人を紹介している。
大陸で暮らしていた彼らは、住み始めた島々の土地は限られていることに適用せざるを得なかった。
ある種から安全に採取できる量はどれぐらいか、それを持続させるために、どれぐらいお返しをすればよいかを知る。
自分たちが依存する島の生態系を守り豊かにする。動物、森林、川との関係について、より環境に配慮した新たな考え方を発展させ、決して忘れないようにした。(写真:オーストラリアのアボリジニ-ウィキベテア)
その方法が神話や儀式だった。
資本主義社会に生きるわたしたち現代人はどうか?
資源もエネルギーも使いたい放題。移動も廃棄もやりたい放題。温暖化が進み気候が変わり災害があちこちで起きているのに、考えも行動も変えらきれないでいる。
さて? どちらが賢いのか?愚かなのか?
どちらが事柄を捉え知っていると言えるのか?
どちらが「アミニズム」なのか?
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