「資本主義の次に来る世界」のつづきです。
資本主義には、物を所有するという非効率的な側面がある。
だいたい広告が、絶えず目から耳から刺激を与える。
使うことより、買って所有する事に関心が向く。
他人よりも良い物をもっているとか、他の人よりも安く買ったとか‥‥本来目的よりも広告で操作された動機で。
しかし、これは指摘されなければ、なかなか気づきにくい事だ。
電動工具などは、たまにしか使用しない。
私も最近、電動工具を買う羽目になっているが、テレビや冷蔵庫のように毎日毎日使うものではない。
倉庫には、ほんのたまにしか使わず、数年使っていない工具もいっぱいある。
そこで著者のヒッケル氏は、合理的な方法を提案する。
地域に作業場を設け、そこに機械を保管し、必要に応じて使えるようにする事。
なるほど、それは効率的。
作業場で教えてもらう人もいればなお助かる。個人で工具や道具やらをそろえるより金がかからないし、会費制でいいかもしれない。その分資源の節約、廃棄も少なくてすむ。
これが大量生産・消費・廃棄を減らす3つ目の非常ブレーキです。