サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

シェルにCO2削減命令--オランダ地裁

 欧州の温暖化対策が本気も本気だと示された。(「赤旗」5/28)
 オランダ裁判所の判決だが、自国(蘭・英)の石油会社のシェルに対して、あと9年しかない2030年までに、CO2排出45%削減(19年比)するよう命じたからだ。スゴイ。
 これは画期的だ。会社は大変だろうが、エネルギー会社としては、再エネ会社へと方向転換をする以外に会社の未来も従業員の未来もない。
 そして、他の化石燃料産業ほか、温室効果ガス排出源のすべての企業や社会・個人が同様な方向にならないと未来はない。
 シェル自身は、30年までに16年比で20%削減、35年までに45%、50年までに実質ゼロを表明していたが、それでは足りないと裁判所が会社に突き付けた。
 環境団体の提訴だったが、それだけ市民が運動と世論を起こし、政治も社会も変えていっている。
 また米国では、エクソンモービル株主総会で、温暖化対策を求める2人が、予想に反して取締役に選ばれた。株主も変わってきている。投資家も世界の事態を認識してきているのだろう。
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 しかし、私の周辺も含め日本国民の意識の遅れを嘆かずにはおれない。
 世界は運動と世論によって、グリーン社会へと大きく変わりつつある。
 ところが日本では、温暖化回避、持続可能な社会へ、本格的なグリーンディール的な政策を出しているところがない。
 菅政権が名ばかりのグリーンリカバーを出しているが、原発依存の「やるふり」リカバリーで、まじめにやるつもりはない。
 さらに嘆かわしいのは、革新、リベラル陣営も、包括できなものを出していない。
 世界に遅れ、やるふりの自公菅政権にも遅れ、悲観せざるを得ない。残念。
歴史的勝利!市民がシェルに勝訴foejapan.wordpress.com

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