サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

トゥキディデスの罠

 「トゥキディデス罠」最近よく目にする言葉だ。 私が最初に目にしたのは、昨年の2月、下のブログを書いた時。
adayasu.hatenablog.com
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f:id:adayasu:20190905214336j:plain:w150:right 覇権国家に対抗する新興国が生まれる時、戦争が不可避になりやすいとする古代ギリシャの歴史家トゥキディデスにちなむ言葉。
 南シナ海での中国の南沙諸島埋め立てと基地建設への対抗から、米軍が「自由の航行作戦」を行うなど、軍事的な緊張が高まった時に、その意味を実感した。
 最近では、特に「5G」など最先端技術をめぐって中国との覇権あらそいが米中貿易戦争へと発展している。
 米国は、新興国の経済力が自国の6割に到達した場合、対抗策を講じるとの話がある。
 さて、日本とアジアの国々に置き換えてみれば、日本よりも下位だった中国には、とっくの昔に経済的に並ばれて追い抜かれ、今や停滞する日本経済を後目に、大きく引き離している。
 続いているのが韓国だ。
 半導体などで日本を追い越し、激しく日本を追い上げている。たしか、GDPは6割に迫っていると聞いた。今の日韓の争いも根底にはそんな構図が横たわっているかもしれない。
 日本が韓国に、とっくの昔に追い抜かれたのは民主主義の確立だろう。こっちの方を日本国民は真剣に考えるべきだろう。
 独裁国家だった韓国は、政権交代もあり、司法の独立も市民・学生の運動も政権や財界のメディアの不正追及も先進国になっている。
 大統領も逮捕され、財界トップも逮捕され起訴される。日本は、何やっても言い逃れる。公文書の改ざんもやりたいほうだい。メディアも政権のコントロール下にあり、主権者も眠り込まされている。
 隣国の〝タマネギ男”を繰り返し長時間も報道するよりも、自国の、最近発生した、不正でもしっかり調査報道したらどうか、と思う。警察も動いたらろうか。(写真:ウィキペディアより)