「朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか」も、まだ読み終わらないのに、「米中もし戦わば」なる本を読み始めた。
トランプ大統領の補佐官で経済学者のピーター・ナヴァロ氏の著書。少しずつ引用・紹介したい。
副題は「戦争の地政学」。学者らしい公平な分析らしいふるまい、しかし最終的には米国の対中・アジア戦略を肯定的に描く内容と思える。
なので、もちろん同盟国日本にも、負担を求める事になる。
中国の軍事状況、貿易国としての構図もわかりやすく書いてある。
既成の超大国アメリカに、追い付け追い越せとばかり迫る新興国中国との間に、起こりうる戦争について分析している。
珍しいのは、章の最初に、問題を出している事だ。
1章の問いは、米中戦争の起こる確率は?だった。戦争の確立…どうでしょうか?
おもしろい事に2章では、過去200年間に中国を侵略した国を選べ。だ。
①フランス ②ドイツ ③イギリス
④日 本 ⑤ロシア ⑥アメリカ ⑦1〜6すべて
いかがですか?
正解は、⑦すべて。
そして、「中国の軍事力増強の最も明白な理由は、外国への恐怖心と国土防衛の追求である」とし、これは「『屈辱の100年間』に深く根差した、至極もっともなもの」と、ナヴァロ氏。
歴史の事実の上に論理を組み立てる、このあたりが日本の政権擁護者のアナリストと違うところだ。
アジアの超大国だった中華帝国は、1839年に始めたイギリスのアヘン戦争から1945年の日中戦争の終結まで、「軍事支配、海上封鎖、領土の割譲、多額の戦争賠償金、主権の侵害、大量虐殺など、現在の中国が恐れているものをすべて経験した」
だから中国は… と…。
では、次回に