サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

お山の杉の子

 買った本がたまってしまった。
f:id:adayasu:20190807171407j:plain:w300:left 「横田空域(吉田敏治著)」は読んでしまったけどブログに書くには時間かかりそう。
 「民主主義の死に方」は読んでいるけど、次にまわして、戦争と平和を考える時期に相応しく、「君は玉音放送を聞いたか(秋山久著)」から紹介する事にした。
 その中に、
「お山の杉の子」という子ども向けの歌の紹介があった。
 戦前、ラジオで流され流行った歌だ。
  では、まずこれをご覧ください。
www.youtube.com
 小学校の頃でしょうか、調子のよいテンポで歌わされた記憶があります。
 1番から2・3番の歌詞は覚えがあるが、5番、6番にこんな歌詞があるとは知らなかった。
 
 お山の杉の子(オリジナル) 吉田テフ子作詞/佐々木すぐる作曲

  一、昔 昔のその昔 椎の木林の すぐそばに
    小さなお山が あつたとさ あつたとさ
    丸々坊主の はげやまは いつでもみんなの 笑ひもの
    これこれ杉の子 おきなさい
    お日さまにこにこ 声かけた 声かけた
  二、一、二、三、四、五、六、七 八日 九日 十日たち
    によつきり芽が出る 山の上 山の上
    小さな杉の子 顔出して はいはいお日さま こんにちは
    これを眺めた 椎の木は
    あつははの あっははと大笑ひ 大笑ひ
  三、こんなちび助 なんになる びつくり仰天 杉の子は
    思はずおくびを ひつこめた ひつこめた
    ひつこめながらも かんがへた なんの負けるか いまにみろ
    大きくなつて 国のため
    お役に立つて 見せまする 見せまする
  四、ラジオ体操 一二三 子供は元気で 伸びてゆく
   昔々の はげ山は はげ山は
   今では立派な 杉山だ
   誉れの家の 子の様に 強く大きく たくましく
   椎の木見おろす 大杉だ 大杉だ
  五、大きな杉は 何になる 兵隊さんを 運ぶ船
   傷痍の勇士の 寝るお家 寝るお家
   本箱 お机 下駄 足駄 おいしいおべんと 食べるはし
   鉛筆ふで入れ そのほかに
   たのしや まだまだ役に立つ 役に立つ
  六、さあさあ負けるな 杉の木に 勇士の遺児なら なほ強い
   体を鍛え 頑張つて 頑張つて
   今に立派な 兵隊さん 忠義孝行 ひとすぢに
   お日様出る国 神の国
   この日本を 守りませう 守りませう


 ところが、戦後、私たちが歌わされたうたの「お山の杉の子」の歌詞は、5番、6番が変わっている
 歌詞の改編とその理由は聞いていない。
 戦前も戦後も、上から言われるままに…。国民、主権者の未発達な状態が、今に続いている気がする。
 隠す、ゴマカス、教えないのが権力の本質、何より知るべきはこの権力の本質です。
 ならば、隠される、隠されている事実を知る努力こそ、主権者が一番努力すべきこと。
 私も今日、お山の杉の子のホント、この事を知った。