- 作者: 秋山久
- 出版社/メーカー: 旬報社
- 発売日: 2018/08/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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敗戦から74年を迎える。今の日本は、良くも悪くも、戦争を始めた事から、そして戦争に負け方の事を背負っている。
当時、主権は国民にはなく、天皇にあったから、国家・国民の到達からして、致し方ない状況だろう。
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勝利を前にしたアメリカ国民は、日本に対しかなり激しい憎悪を抱いていた。
ギャラップ社の世論調査-「戦争の後の日本の天皇をどう処置すべきか」(1945.6)では、
①殺せ。拷問し餓死させよ 36%
②処罰または流刑にせよ 24%
③裁判にかけ有罪なら処罰せよ 10%
④戦争犯罪人として扱え 7%
⑤なにもするな 4%
⑥傀儡として利用せよ 3%
⑦わからない 12%
となっていた。真珠湾の奇襲攻撃への怒りに、日本(黄色人種)人への差別意識も加わっているようだ。
戦争遂行指導部の戦意高揚の必要性からみれば、戦前の軍部も同じで、日本国民も「鬼畜米英」を叫んだ。
ただ、日独伊三国同盟の戦争指導者の中で、ヒットラー、ムッソリーニと違い裁判も逃れ長寿をまっとうしたのは日本の昭和天皇だ。
そうなった理由を知る事は、今日の日本を知る上で欠かせないことだ。
終戦の詔書=玉音放送について、ドラマでよく出る「耐えがたき耐え…」の読み方について、もう少し勉強してみよう。
これは実は、ポツダム宣伝と対になっている。
8月15日-「終戦記念日」は、「戦争が終わった」とする自然現象ではなく、始めた戦争が敗北を余儀なくされ、無条件降伏を宣言したこと。「敗戦宣言日」がふさわしい。
実は、開戦の偽りより、敗戦時、その後の方が国民への偽りが甚だしい。国家の本質。