サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

8月15日、今日は何の日

 例年の事だが、この時期、新聞やテレビで先の戦争の事が語られている。
 今日、8月15日は、「二度と戦争をしてはいけない」との誓いを、多くの日本人が思いおこす日だ。
 戦争は立場によって、見方や考え方が大きく違ってくる。
 日本では「終戦記念日」。
 だが、ただ単に戦争が自然現象のように終わったのではない。戦争の降伏を通告すた文書「ポツダム宣言」を、昨日14日、やむなく受け入れた敗戦、これを「終戦」称して国民に知らせた日だ。
 ここには戦争を宣言し、国民を動員して遂行し、長引かせ犠牲を極限まで拡大させた戦争責任、戦勝国からの戦争犯罪訴追を逃れるため、あれこれの蠢きがある。
 戦争が終わったのに、74年前の今日の午後から、日本中の行政施設などから煙が上がった。戦争責任・犯罪を問われる証拠となる膨大な文書を1週間ほども燃やし続けて隠滅をした。
 戦後日本の出発は、開戦と敗戦の責任を、特に戦争指導者の責任を明らかにせず、処罰もせず、国民全体のものにしなかった事だ。米国の指導者が対日支配のために、それを回避し、戦争指導者を温存し、復権させ、今日に至って使っている。
 戦争を仕掛けた指導者が、アメリカにコテンパンに負けて、負けた相手に74年たっても、従順に従っている恥ずべき姿だ。唱えられた「大和魂」をすて、生き延びた連中。

 今日、8月15日は、多くのアジアの国にとって、侵略国日本に勝った日だし、台湾や朝鮮の人たちにとって日本の植民地支配から解放された日だ。お隣の韓国は「光復節」で、日本の支配から解放・独立を祝う日だ。さらに隣の北朝鮮だって、解放・独立を喜ぶ日だ。
 加害と被害、加害は忘れやすく、被害は忘れがたい。当然だ。日本の指導者は加害を認めず、アジアの人々の争は終わらない。
 主要メディアは、時の権力の立場で国民に情報提供をばかり行い、国民は事実と多様な考え方を知る機会が少ない。国民が意識、努力しないと。