なんとも、言葉をなくす。
国有地の不当な値引き、隠ぺい、改ざん、国会虚偽答弁が罪にならない。
1年間の国民をだましつづけ、証拠の文書、音声を突きつけられても、言い逃れできる権力者。
高校生にキスをしたタレント、日大アメフト監督らは、当然の厳しい断罪を受けているのに…。
反則タックルの選手も率直に謝罪したのに…。
大阪地検も恥を知らない。独立していない。政権の官僚組織に巣くう個人。
今後、同じような事をしても罪に問われないわけだ。
いつだったか、阿蘇の水害の泥だしボランティアに行ったとき、運転中に携帯を持っていたら、お巡りさんに捕まった。ほんの数分だったが、言い訳は通用せず罰金、点数引き。それは交通違反なので仕方がない。多くの人も違反は違反として処理され、見逃してはくれない。
だが、この国は安倍首相一人のために、多くの人がウソにウソを重ねさせられる。
そして、ウソだと思っている国民が7〜8割を超えているのに、責任を取らさせられない社会。いったい何だろうか。
日本社会、主権者国民の未成熟について、あれこれ考えさせられる。
思い当たるのは、戦前社会の継続という事だ。
そっくりなのは「戦艦大和の特攻」。
艦の指導部、敗戦は明らかで制空権制海権も奪われ途中で撃沈されるとわかっていながら片道燃料で沖縄に向け出撃。予想どおり米軍に待ち伏せされて撃沈され、多くの将兵が死んだ。
今の日本は、狂信的な軍国主義国家ではない。わかっているのに、正せない。支配されたがっている。うっぷんは、下に向かう。「空気の責任」ですましてしまう。
ふりかえれば、加害と被害の戦争責任、一番に取るべき人が取らずに済ましてきた。
新権力者から「与えられ民主主義」を、「獲得民主主義」に変えるために、なにをどのようにすればいいのだろうか?